【疑問】日清カップヌードルの耳みたいなフタ「Wタブ」は成功しているのか? 前のシールの方が良かったのでは? 日清に聞いてみた結果…
この際なのでハッキリ言わせてもらうが、私、P.K.サンジュン的には「日清カップヌードルの耳みたいなフタ」が成功しているとは思えない。マジであいつ、やたらと起き上がろうとしない?
世の中的に「カップヌードルのフタはあれがデフォルト」みたいな空気になっているが、ちょっと待て。ワシは前のシールの方が圧倒的に良かったんですけど! 日清さん、どうお考えですかーーー!!
・気付けば3年も
日清カップヌードルの「フタ止めシール」が廃止され、新たに「Wタブ(耳みたいなフタのこと)」が導入されたのは2021年6月のこと。早いもので気付けば3年間も我々はシールを使っていないことになる。
当時は「シール最高!」と感じていなかったものの、いま思えばシールはかなり有能であった。なにせ密封力(みっぷうぢから)が全然違う! シールさえ貼っておけばひとまず安心であった。
・こいつ……!
ところがどっこい、新たに導入された「Wタブ」はそうもいかない。お湯を入れて耳をカップのフチに引っ掛けても……
バイーン
いや、腹筋がメチャメチャ強いんか! それともワシの言うことが聞けん反抗期か!! いずれにせよ隙間が空きやすく、シールと比較して密封力が心もとないのは事実であろう。
何気なく3年間も「Wタブ」を利用していたが、そろそろ私の限界も近い。というか、日清食品はWタブを成功を捉えているのだろうか? 個人的にはなあなあで来ちゃっているような……?
・カチコミ
そこで日清食品にコンタクトを取り「Wタブ」について聞いてみることにした。おりゃーーー! Wタブの責任者出さんかい!!
──おうおうおう、ワシじゃ! 週3でカップヌードルを食っとるサンジュンじゃ!! まずは日清食品的にWタブは成功しとると思っとるんか?
日清食品の人「はい、そもそもWタブを導入したのは“プラスチック原料の削減”を目的としています。そういう意味では成功していると言えるかと思います」
──グヌヌ。
日清食品の人「Wタブは止めやすさはもちろん、開封のしやすさ、見た目の印象、製造ラインへの適正など様々な要素を考慮しながら、0.1mm単位で形状を調整しております」
──そ、そうじゃったか。
日清食品の人「それだけでなく、フタの形状を変更することで、その他の廃棄物を増やさないことにも配慮しました。新しいWタブは、以前のフタの製造過程で処分していた部分を活用して2つ目のタブを作っています」
──そうか……全ては地球のためか……!
日清食品の人「はい、Wタブに切り替えた初年度はプラスチックの使用量を年間で33トン削減することができました」
──33トン……! 33トン分、地球に優しいってことやな?
日清食品の人「そういう見方も出来ようかと思います。なお、もしWタのフタが開いてしまう場合は、2つのタブをカップのフチにしっかりとひっかけていただき、爪などを使ってキュッと押し込んでいただくと開きにくくなりますよ」
──せやったか。よっしゃ、可愛い地球のためなら仕方がない! 日清食品最高!! 地球最高ォォォオオオ!
・LOVE地球
ご覧の通りWタブは「プラスチック原料の削減」を目的としており、そういう意味では成功しているようだ。我らが故郷、地球のためなら仕方がない! 小さなことでグチグチ言って悪かった!!
また、日清食品の人に教えてもらった通り「Wタブをフチに押し込む作戦」を試してみたところ、かなり効果的であったことをお伝えしておく。押し込むどころか“ねじ込む”くらいでいいかもしれない。
というわけで、もしWタブに不満があってもヤイノヤイノ言わないように! まずは力の限りねじ込め!! なんなら皿でものっけておけ! 全ては愛する地球のためなのだから──。
取材強力:日清食品
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.