帽子はお家できれいに。手洗いや洗濯機など方法別の洗い方と乾かし方のコツ
上手にお家クリーニング♪ 帽子の洗い方を徹底解説
帽子やキャップは何度も被っていると、どうしても汚れやニオイがついてしまうもの。一見お家では洗いにくそうですが、正しく扱えば形や色をきれいに保ったままケア可能です。
帽子全体を手洗い、目立つ汚れを部分的に手洗い、洗濯機を使う場合の3つの洗い方を詳細に解説します。
洗う前に洗濯表示を確認しよう
洗濯できるかは帽子により異なるため、まずは洗濯表示を確認します。可能な場合は、手洗いのみなのか、洗濯機が使用できるのかも確認しましょう。
手洗いのみ可は、上図左のような手のマークが目印です。洗濯機が使用できる場合は、上図中央のような表記があり、数字は液温の限度を表します。
上図右のように大きなバツ印が入っているものは、家庭での洗濯は不可です。
そのほかのチェックポイント
金属パーツなど洗濯不可なものがついている帽子もあります。可能な場合は、洗濯不可の装飾を取り外しておきましょう。また洗濯可でも、洗っているうちに色落ちする場合もあります。そのため、色落ちしないかどうかを事前に確認しておくのがおすすめ。
白いタオルに中性洗剤を含ませ、帽子の目立たないところを擦ってみてください。タオルに色が付かなければ、色落ちの可能性は低いと考えられます。
【全体を手洗い】キャップや帽子の基本の洗い方
まずは、キャップや帽子の全体的な汚れやニオイが気になるときにおすすめの、基本的な洗い方をご紹介します。型崩れを防ぐため、全体をやさしく手洗いしましょう。
準備するもの
・バケツや洗濯桶など水を張れるもの……1個
・洗濯用洗剤……適量
・ぬるま湯……敵量
・キャップを包める程度の大きいタオル……1枚
1. ぬるま湯と洗剤を混ぜ合わせる
バケツや洗濯桶などにたっぷりのぬるま湯を張り、洗濯用洗剤を混ぜ合わせて洗濯液を作ります。洗剤の量は、各商品ごとの「手洗い時の使用量の目安」を参考にしましょう。
ぬるま湯の温度は30℃程度が目安ですが、洗濯表示がある場合はそちらに合わせます。
2. 汚れが目立つ部分を予洗いする
キャップのすべりの部分など、汚れがつきやすい部分は予洗いしておきます。
目立つ汚れに洗剤の原液を塗布してトントンと叩く、1で作った洗濯液をつけてブラシで擦るもしくはタオルで叩くなどして、事前に汚れを落としておきましょう。
3. キャップ全体をやさしく押し洗いする
洗濯液に帽子を浸し、全体をやさしく押し洗いします。型崩れの原因となるため、力を入れすぎたり、ゴシゴシと擦すったりするのはNGです。
しっかりと洗えたら、軽く押すようにして帽子の水分を絞ります。
4. 水を入れ替えて洗剤をすすぐ
洗濯液を捨て、きれいな水に入れ替えたら、次はキャップについた洗剤を落としていきます。帽子を水の中で軽く押し洗いするようにしてすすぎ、きれいな水に入れ替えるのを2~3回繰り返しましょう。
5. タオルで包んで水気を取る
すすいだ帽子を取り出したらタオルで包み、挟むようにして水気を取ります。このときもやさしく扱うことを意識し、強い力で押さないように注意してください。
キャップ以外の帽子を洗う場合
ハットやキャスケットなど、キャップ以外の帽子を洗う際も手順は同様。
洗濯不可のパーツを外してから、洗濯液の中でやさしく押し洗いし、きれいな水で2~3回すすぎます。洗い終わったら、バスタオルなどでやさしく水気を切りましょう。
全体を手洗いするときのポイント
汚れがひどい部分は予洗いしておく
全体をやさしく押し洗い
タオルで包んで水気を取る
【部分的に手洗い】キャップや帽子の洗い方
おでこにふれる帽子の内側部分は、汗・皮脂、ファンデーションなどが付着しやすく、特に汚れやすい箇所。これらの目立つ汚れだけ落としたい場合は、部分的に手洗いするのがおすすめです。
準備するもの
・バケツや洗濯桶など水を張れるもの……1個
・洗濯用洗剤……適量
・ぬるま湯……敵量
・タオル……1枚
1. 洗剤をぬるま湯に溶かし、洗浄液を作る
まずは30℃程度のぬるま湯に洗濯用洗剤を混ぜ、洗浄液を作ります。タオルに染み込ませて使うため、桶にたっぷり作らなくても問題ありません。
2. 洗浄液をつけたタオルで叩くように拭く
ハンドタオルやフェイスタオルなどに作った洗浄液を染み込ませ、よく絞ります。そしてポンポンと押し当てるようにして、気になる汚れを叩き拭きしましょう。
3. すすいだタオルで洗剤を拭き取る
タオルをきれいな水で洗って絞り、洗剤をつけた部分を拭き取ります。
洗剤の拭き残しがあると、新たな汚れやシミの原因になってしまうことも。タオルを水で洗いながら、2~3回拭き取りを繰り返しましょう。
部分的に手洗いするときのポイント
洗浄液をつけたタオルで叩き拭き
洗剤は濡らしたタオルで丁寧に落とす
【洗濯機】キャップや帽子の洗い方
手間をかけずに帽子を洗いたいときや、時間を有効活用したいときは、洗濯機を活用するのもひとつの手です。ただし、必ず洗濯表示で洗濯機の使用可否を確認してから、マシンに入れるようにしましょう。
準備するもの
・洗濯ネット……1枚
・タオル……1枚
・洗濯用洗剤……適量
1. タオルを内側に詰め、洗濯ネットに入れる
型崩れを防ぐため、まずはキャップや帽子の内側にタオルなどを詰めておきます。それから洗濯ネットに入れ、生地をダメージから守りましょう。
しっかり汚れを落としたいときは粗めの洗濯ネットを。特にダメージが心配な場合は、洗濯ネットを二重にするのもおすすめです。
2. 帽子と洗剤を入れて洗濯機で洗う
洗濯ネットに入れた帽子と洗剤を入れ、洗濯機を動かします。
その際、「手洗いコース」「ドライコース」「おしゃれ着洗い」などのコースを選びましょう。デリケートな衣類のためのコースならやさしく洗え、型崩れも軽減できます。
3. 短時間で脱水し、すぐに干す
帽子を洗い終わったら、今度は洗濯機で脱水します。型崩れや生地のシワなどを防ぐため、1分程度と短時間で脱水するのがポイント。終わったらすぐに取り出し、日陰で干しましょう。
洗濯機で洗うときのポイント
洗濯ネットに入れてから洗う
「手洗いコース」などやさしく洗えるコースを選ぶ
脱水は短時間で行い、終わったらすぐに干す
型崩れを防ぐ。キャップや帽子を乾かすときのポイント
ザルやタオルを使って型を保ったまま干す
型崩れを防ぐため、帽子のサイズに合ったザルに被せて干すのがおすすめです。ぴったりなサイズのザルがない場合は、タオルや丸めた新聞紙などでも代用できます。サイズに合わないものに無理やり被せると、帽子の型が変わってしまうので注意。
また、洗濯バサミで吊るすと型崩れしたり、洗濯バサミの跡がついたりするので、使用は避けましょう。
風通しのよい場所で陰干しにする
洗ったキャップや帽子は、風通しのよい場所で平干しします。平干し用のネットや物干しラックを活用すると、干しやすくて便利です。
このとき、直射日光の下で乾かすと、キャップや帽子が色褪せてしまう可能性があります。劣化してしまわないよう、日陰でしっかり乾燥させましょう。
帽子を洗うときのよくある質問・Q&A
帽子は乾燥機にかけられますか?
乾燥機で帽子を乾かすことは、型崩れを起こしたり、生地が縮んだりする原因となります。きれいな形をキープするためにも、直射日光が当たらない場所で、自然乾燥させるようにしましょう。
ほかの洗い物と一緒に洗濯できますか?
衣類などほかの洗い物と一緒に洗濯すると、型崩れしてしまう可能性があります。また、素材や帽子の色によっては、ほかの洗い物に色移りする場合も。そのため、なるべく帽子は単独で洗濯することをおすすめします。
漂白剤は使えますか?
帽子を洗う際は、漂白剤や漂白効果のある洗剤の使用を避けましょう。カラフルな帽子だと色落ちしたり、生地の質感が変わったりしてしまうことがあります。
帽子はお家で正しくケアして清潔を保とう
お気に入りのキャップや帽子の汚れが気になったら、手洗いや洗濯機の活用で、お家でも簡単にケアできます。汗染みや化粧品による汚れを部分的に落としたり、全体的に洗ったり、正しいケア方法でお気に入りをきれいな状態に保ちましょう。
ライター:Hina(webライター)