当麻田小 学校ブックオフでリユース体験 児童「捨てる本を減らしたい」
当麻田小学校(今野功校長)で2月14日、4年生の授業参観日に合わせてリユースについて学ぶイベント・学校ブックオフが開催された。
4年生は総合的な学習の時間で「より良い環境を目指して」をテーマに学んでいる。これまでに地域の団体や企業と協力してマイバッグづくりや下水道、地球環境などについて理解を深めてきた。児童は資源やエネルギーには限りがあり、環境や自然は守っていかなければならないと実感。その中でモノの命を延ばすリユースについて学び、南区古淵に本社を構えるブックオフグループホールディングス株式会社の協力を得て、今回の学校ブックオフの準備を進めてきた。
児童の知恵が光る
当日は体育館で開催。
1組と2組に分かれて、それぞれが持ち込まれた本を査定し買い取り、その本をすぐに販売していった。利用者は売った本のお金を使って別の本を購入した。売買は、この日限定の独自通貨「ブック」を発行してやりとりした。
児童は保護者らが持ち込んだ本を真剣な表情で査定。「傷や折り目、日焼けがないか、裏表紙もしっかり見て、きれいかどうかを確認した」と話す。さらに、販売時間が少なくなると、売れ残り対策としてタイムセールを開催するなど、児童の知恵が随所に光った。
閉店時間を迎え各クラスの店長は、「たくさん買い取ることができて、予想したよりも売ることができた」、「お店全体をまとめることを意識した。捨てる本を少しでも減らすことができたら」と話し、2人とも「大成功でした」と笑顔を見せた。
イベントを終え、同社の担当者は、「事前に校内で学校ブックオフを開催し、その時の反省点が生かされていた。自主的に作業台を作り、買い取った商品をすぐに販売するのはブックオフがやっていることと同じだった」と児童の取り組みに感心を示した。
同校の担当教諭は「児童はリユースについて体験的に学ぶことができたと思う。これまでの振り返りや反省点が成果につながっていて、問題解決学習ができた」と手応えを口にした。