『ライトハウス』ロバート・エガース監督、新作は「狼男」 ─ 吸血鬼映画『ノスフェラトゥ』大ヒットを受けて
『ライトハウス』(2019)『ノースマン 導かれし復讐者』(2021)のロバート・エガース監督が、次回作として“狼男”を映画化する『Werwulf(原題)』を手がけることがわかった。米などが報じている。
エガース監督は、『吸血鬼ノスフェラトゥ』(1922)に基づくヴァンパイア映画『Nosferatu(原題)』が現在大ヒット中。ビル・スカルスガルド、ニコラス・ホルト、リリー=ローズ・デップ、アーロン・テイラー=ジョンソン、ウィレム・デフォーら豪華キャストを迎えて古典的ゴシック・ホラーを蘇らせ、製作費5,000万ドルのところ、全世界興行収入1億5,000万ドルを超える、今冬でも指折りの人気作となった。
製作・配給のFocus Featuresは、『Werwulf』を『Nosferatu』と同じくクリスマスの2026年12月25日に米国公開予定。再びの興行的成功を狙う。
エガースは監督・脚本を務め、共同脚本には『ノースマン 導かれし復讐者』のショーンが就任。プロットは明らかになっていないが、13世紀のイギリスが舞台の物語で、時代設定に忠実な古英語のセリフが執筆されるという(翻訳・注釈も用意される)。当初はモノクロ作品となる予定だったが、現在はカラー作品として計画されているようだ。
プロデューサーはエガース&ショーンが兼任。製作総指揮には『Nosferatu』のクリス・コロンバス&エレノア・コロンバスが続投する。
長編デビュー作『ウィッチ』から現在に至るまで、エガースはゴシックな世界観と自身の作風を一貫しており、『Werwulf』でもその路線は継続する見込み。Focus Featuresはエガースの長編映画全作品に携わっており──『ウィッチ』と『ライトハウス』(2019)はA24製作だが、海外配給を担当した──クリエイティブなパートナー関係を築きあげている。
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なお、Focus Featuresの姉妹部門であるユニバーサル・ピクチャーズは、自社の古典モンスター映画『狼男』(1941)をリメイクした『Wolf Man(原題)』を2025年1月17日に公開したばかり。現時点で、エガースが1941年版『狼男』を原案として『Werwulf』を企画しているのか、あるいは完全にオリジナルの企画なのかはわかっていない。
映画『Werwulf(原題)』は2026年12月25日に米国公開予定。
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