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「不安と恐怖を隠そうとしている」ク・ギョファンが演じた“軍の若き高官・ヒョンサン”とはどんな人物か?『脱走』

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「不安と恐怖を隠そうとしている」ク・ギョファンが演じた“軍の若き高官・ヒョンサン”とはどんな人物か?『脱走』

イ・ジェフン×ク・ギョファン共演、駆け引き連続の90分間止まらない脱北ムービー『脱走』が、6月20日(金)より公開される。このたび、脱北を企てる主人公ギュナム(イ・ジェフン)を容赦なく追跡する、軍の若き高官・ヒョンサン(ク・ギョファン)にフィーチャーした特別映像が解禁となった。

映画冒頭から始まる、脱北へのカウントダウン

命がけの脱北を試みる軍人・ギュナム役を、「シグナル」「復讐代行人~模範タクシー~」で人気のイ・ジェフンが熱演。主人公を容赦なく追撃する軍少佐ヒョンサン役を、「D.P. -脱走兵追跡官-」のク・ギョファンが演じており、エリート軍人の葛藤を見事に表現する。さらに、『このろくでもない世界で』のホン・サビンや、「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」で人気急上昇中のソン・ガンが、ヒョンサンの人生に決定的な影響を与えるキーパーソン役として出演を果たしている。本作のメガホンを取るのは、2020年に韓国で大ヒットを記録した『サムジンカンパニ―1995』のイ・ジョンピル監督。また、Zion.Tの楽曲「ヤンファ大橋」が挿入歌として色を加えており、映画冒頭から最後まで止まらない緊迫感に、本国の観客からも称賛を受けた。

本作の舞台は、軍事境界線を警備する北朝鮮の部隊にスポットが当てられる。まもなく兵役を終える軍曹ギュナム(イ・ジェフン)は、自由を求め韓国への脱走を計画していた。ついに脱北を決行しようとするも、部下の下級兵士ドンヒョク(ホン・サビン)に先を越されてしまう。そんなドンヒョクを必死に制止しようとしたギュナムだったが、運悪く警備兵に見つかり、2人は揃って逮捕されてしまう。だがギュナムの幼馴染で、保衛部少佐のヒョンサン(ク・ギョファン)の采配により、ドンヒョクを捕まえた英雄として祭り上げられてしまい、ギュナムは前線部隊からピョンヤンに異動されようとする。自由もない、夢もない、他人の決めた運命から一歩も抜け出せない人生に嫌気がさしたギュナムは、再び走り出すことを決意する。ヒョンサンの目を盗んで再び軍事境界線を目指して決死の脱出を試みるが、予期せぬ困難が立ちはだかる。脱走のタイムリミットは、たったの2日間。果たしてギュナムは、生き延びることが出来るのか!?

インディーズ映画界の個性派クリエイターとして出発し、いまや映画・ドラマに引っ張りだこの人気者となったク・ギョファンが演じるのは、北朝鮮の特権階級出身の上級軍人のヒョンサン。脱北を企てる主人公のギュナム(イ・ジェフン)に対して、終始ねじれた感情をぶつける曲者として登場する。軍高官で責任者という立場から、多数の軍人を従えて捕獲作戦の陣頭指揮を執る役目を担う。

“ピアノ兄貴”という呼称は、実は幼馴染だったというギュナムが、ヒョンサンに向けて使うニックネーム。経緯を説明すると、エリート軍人であるヒョンサンの父親が、ギュナムの父を運転手として雇っていた期間があり、子供の頃に二人は知り合っていたのだ。

『脱走』©️2024 PLUS M ENTERTAINMENT and THE LAMP LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

ピアノ兄貴の「虚無のプレリュード」と名付けられた動画では、自らラフマニノフの「プレリュード 23-5 楽譜(ト短調)」を奏でており、美しい音色と共に動画が進行していく。様々な登場シーンが切り取られており、脱北を図るギュナムの耳元で、「お前はかわいい。余計なことを考えず受け入れろ」という挑発的なセリフを言い放ち、「家出した犬を探している」「やってくれたなクソ野郎」「知ったような口を利くな」といった粗暴な言葉を、ストレートに吐き出す人物だという事が分かる。

また、馬乗りになって殴打する光景から、スナイパーライフルでギュナムを狙う戦慄の瞬間、部下をステッキで殴りまくる狂気な一面も映されていく。なお所々に登場する謎の男(ソン・ガン)との間柄や、ティッシュでマジックをしてはしゃぐ姿、しなやかにリップクリームを塗る様子など、謎な一面も感じ取る事が出来る。“旋律のピアノ兄貴”というワードが納得できる動画となり、強烈キャラ誕生の瞬間を目の当たりに出来る。

『脱走』©️2024 PLUS M ENTERTAINMENT and THE LAMP LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
『脱走』©️2024 PLUS M ENTERTAINMENT and THE LAMP LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

Netflixドラマ『D.P. -脱走兵追跡官-』が出世作となり、一躍韓流スターの仲間入りを果たしたク・ギョファンが、演じた役柄の魅力や悲哀さを紐解いてくれた。「ヒョンサンは、弱い内面を隠すためにいつも甲のようなスタイルに気を遣うように見えました。非常にスタイリッシュな人物なんです。余裕のある姿や、リップクリーム、ヘアスタイル、そういったもので不安と恐怖を隠そうとしていて、むしろ着飾っているのではないかと思いました。実は、今でもヒョンサンは“こんな人物だ”ということを簡単に言えずにいます。僕の中でも、常に気になる人物として残ると思います」と語っており、演じた俳優にとっても印象深いキャラクターである事を示してくれた。

本作のプロモーションとして、イ・ジェフン、ク・ギョファン、イ・ジョンピル監督の三人が、6月17日(火)の1日に3回舞台に立ち、プロモーション活動を行う事が発表されており、日本で最速上映のジャパンプレミア、スペシャルイベント、舞台挨拶を実施する予定だ。

『脱走』©️2024 PLUS M ENTERTAINMENT and THE LAMP LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
『脱走』©️2024 PLUS M ENTERTAINMENT and THE LAMP LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

『脱走』は6月20日(金)より全国ロードショー

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