吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【超浅場で晩春ベラを狙う:第2回】
テーマは「超浅場で晩春ベラを狙う」。千葉県柏市と我孫子市の境にある北部手賀沼南岸の超浅場で、両グルテンの底釣りで始めた吉田。タナはトップ先端1節出しがおすすめだと言うが……。
流れ込み先端へ
北部手賀沼に架かる手賀大橋。その東側南岸にある小さな流れ込み先端に釣り台を置いた吉田。素晴らしいロケーションではあるが、いかんせん足場が緩い。通常の長靴では水没の危険があるとのことで吉田も記者も、今回はウェーダーを履いてきた。これで濡れ対策は万全。
しかし体重を乗せると自重で足が潜ってしまうし、片足が抜けだせないこともしばしばあった。ところが体重の違いなのか吉田はさほど気にしていない様子。
吉田康雄
「関口さーん、少しダイエットしたほうがいいんじゃないですか(笑)」
うるさいよ!
わずかでも地盤が硬い所を探し、どうにか釣り台を無事に設置。
長竿がいいんだっけ?
吉田康雄
「はい。手前がうんと浅いので、少しでも深いほうを狙ったほうがアタリが続きやすいんです」
何尺を出すの?
吉田康雄
「18尺を継ぎます。それとてタチは60cm前後ですけどね」
水深60cmで18尺かぁ。もちろんドボンでしょ?
吉田康雄
「何を言ってるんですか、バランスですよバランス!ハリスを寝かせるとスレが多発してよくないですよ」
バランス&両グルで望む
おいおいマジかよ。それで流れでも出たらどうするんだい?
吉田康雄
「気になりだすほど待ちませんし、それに魚がいればすぐにアタってきますから」
そうなのね。でもさすがに18尺はオレにはキツいから16尺でやらせてもらうよ。ところでエサは両グル?
吉田康雄
「はい。凄グル50cc+グルテン四季50cc+水12ccです。これでバッチリですから!」
ずいぶん自信たっぷりだね。実績があるってことかな?
吉田康雄
「はい。ここで竿を出すたびにいろいろと試したのですが、このブレンドで落ち着きました」
手賀沼水系ではいもグルテンを使っている人を多くみかけるけど、ここではいも系を使わないんだ?
吉田康雄
「底質の関係だと思うのですが、重めのエサがあまりよくないんですよ。それと、バラバラと開きすぎるのもお勧めできません」
なるほどね。意外とシビアなんだ?
吉田康雄
「何を使ってもアタリは出ると思うのですが、よりスレが少なくヒット率を追求したらこのブレンドに行き着いたって感じなんです」
了解。でも凄グルは持ってないからわたグルブレンドでやらせてもらうよ。
吉田康雄
「ボクのを使ってくださいよー」
いいよいいよ。それで釣れんかったらボロクソに言われそうだから。
タナは浅め
タナは上バリトントンなの?
吉田康雄
「1節の幅が広い全5節のウキを使い、両バリを付けた宙の状態で3節出しにします。それで両バリにハリ付けして振りきりで打ち込み、トップ先端1節出しでアタリを待つタナですね」
なんだそれ?つまり早い話がエサの重さで底に着くくらいのタナってこと?
吉田康雄
「そうなりますかね。とにかくここではベタ気味のタナはよくないんですよ。何なら宙のほうがいいくらいですが、タチが浅いので下バリくらいは底に着けるかくらいのイメージなんです」
なるほどね。それじゃあ郷に入っては郷に従えではないけど、吉田に習って浅めのタナでやらせてもらうよ。
吉田康雄
「そのほうが絶対にいいと思います」
5時30分にエサ打ち開始。周囲ではモジリもあり雰囲気は抜群だが、ハタキなどはまったく見られない。やはり乗っ込みは終わってしまったのだろうか。
だが、吉田いわくここはハタキに関係なく釣れるとのこと。どれどれ、お手並み拝見といこうじゃないか!
次回も「超浅場で晩春ベラを狙う」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年5月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。