船からのフカセ釣りでマダイに良型クロにイサキをキャッチ【鹿児島・金太郎】
7月中旬、釣り仲間の住田さんと井垣さん、そして鵜澤さんで船フカセを楽しんだ。鹿児島県出水郡長島、火ノ浦港の遊漁船である金太郎がバリアフリー対応になったため、車椅子釣り師の井垣さんも安心して釣りができる。
遊漁船金太郎でフカセ釣り
午前6時に出船すると30分でポイントに到着。前日まで線状降水帯に覆われていたため海の濁りやゴミの漂流や赤潮などの懸念もあった。
また表層は真水が上滑りするので、ある程度の二枚潮は覚悟しておかなければならない。久々の晴れ間だが条件は厳しい。
しかし、船からのフカセ釣りは期待大。瀬に向かって仕掛けを流していく釣りで、マダイ、イサキ、クロや青物もターゲットとなる。
当日の仕掛け
船長が潮の流れを見てアンカーを落とし固定する。潮の流れが変われば移動して瀬に向かって仕掛けが流せる位置に着け直してくれる。
早速まきエサを打ち潮の流れを見る。前方にある潮目に向けて流していけばよいのだが、仕掛けの入り具合で底潮を捉えられたり、二枚潮に巻かれて逆潮に引っ張られたりとガン玉の加減が難しい。
船長によると水深は25mくらいで瀬のトップは18mとのこと。潮の流れと水深も併せて考えなければならない。
時合い突入デカイサキヒット
井垣さんは「こういう時は一気に沈めよう」と3Bのガン玉で二枚潮を突破すると、ガツンと元気なイサキのアタリを捉えた。まだまきエサがそんなに効いていないのか単発で終わってしまう。
そこで潮が回り始めたので逆舷に移動する。ここで鵜澤さんはガン玉を追加しG3、G5、G6と3段打ちで入れ込む。すると潮目に向かって仕掛けが引き寄せられていった。
ここから時合いに突入してイサキ、尾長(オナガ)グロが連チャン。井垣さんにもデカイサキがヒット。
良型クロをゲット
船の後方でサオを出していた住田さんにも尾長グロやイサキが交互にヒットしている。
デカマダイや攻撃的な尾長グロを釣るには、大きく目立つエサが有効。鵜澤さんはエサのオキアミを2匹掛け4匹掛けと本数を増やしていく。
複数人でサオを出しているときこそ、はっきりするのは大きなエサの方から魚は食ってくるということだ。時合い中にまったく途切れることなくアタリを取り続けた理由はそこにあるのだろう。
大本命マダイ手中
やがて下げ潮が緩み、上げ潮に変わるとき、沖から潮目が船に近づいてきた。これには木の枝やゴミが漂流していたので、ある程度消え去ってから釣り再開。
井垣さんと住田さんは陸地に向かう潮ではマダイは釣れないだろうと半ば諦めていたが「これはマダイの潮だよ」と鵜澤さんは勝負にでた。
まきエサを3杯まいて自分の潮筋に魚を寄せ、オキアミの房掛けを流した。130m付近でラインに変化があったがそれは明確なアタリではなかった。
しかし、ラインの弛みを巻き取ると魚が走りだした。表層は陸向きで中層は(船側)沖へ流れていたようだ。厳しい条件の中、ラストで手にした本命のマダイは、暑さを忘れさせてくれた。
<週刊つりニュース西部版APC・久保和之/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2024年8月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。