【加賀】山中温泉の新たな観光スポット「加賀依緑園」に潜入!圧倒的な景観美と伝統工芸が融合した非日常空間にうっとり♡【NEW OPEN】
4月13日、加賀市山中温泉に「加賀依緑園」がオープン!
山中温泉を代表する老舗旅館「よしのや」の第ニ別荘として親しまれた「旧よしのや依緑園別荘」が、新たに食と工芸を通して山中温泉の魅力を発信する観光スポットとして生まれ変わりました。
観光名所の鶴仙渓やこおろぎ橋のすぐ近くに構える、「加賀依緑園」。
かつては昭和天皇をはじめ、多くの文人墨客が訪れており、山中温泉が誇る迎賓館としても人々に愛され続けてきました。
そんな由緒正しき施設がこの度、約3年半もの歳月をかけて大規模リニューアル!
明治時代の近代和風建築の佇まいを残しつつ、新たな観光施設として生まれ変わった「加賀依緑園」の見どころをご紹介します。
まずは、本館1Fのラウンジ。
「加賀依緑園」が800年渡り歩んできた歴史に関する資料が展示されています。
また皇族関係者や文人など著名な宿泊者のご紹介、記録に残されたエピソードなども閲覧できます。
見逃せないのが、5人の蒔絵師が「鶴仙渓」をイメージして描いたとされる漆絵天井画。
漆黒の上に輝く鮮やかで繊細な蒔絵の世界観に、思わず惹き込まれます。
御殿(御幸の間)
こちらは、昭和天皇が宿泊されたお部屋「御殿(御幸の間)」。
鮮やかな群青色の壁と、上を見上げれれば井波彫刻の大家・大島五雲が設計、躍動感あふれる欄間彫刻に目を奪われます。
加賀市出身の宮大工・天日仁太郎が腕を振るったそうで、随所に作り手たちの技術と想いを感じますね。
また「御殿」では、山中温泉の老舗店の和菓子と山中塗の器で日本茶を楽しめます。
四季折々に表情を変える庭園の景観美を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせそうです。
桐の間
かつて貴賓室と呼ばれていた「菊の間・桐の間」。 大正〜昭和初期の建築を移築されたそうで、近代西洋建築の影響が色濃く残っています。
なかでも印象的なのが、壁に施された「金唐革紙」。
中世ヨーロッパでは金や銀を箔押しした皮革を壁紙にしていたそうで、それを日本の和紙技術で再現したものだそう。
桐の間では「金唐紙研究所」によって復元された「金唐紙」が壁一面に施され、なんとも言えない美しさと気品さを放っていました。
本館を離れをつなぐ渡り廊下も、お見事。
慌ただしい日常を忘れさせてくれる、ノスタルジックな非日常空間が広がっています。
こちらから見渡せる、お庭の景観美にも心ほぐされますよ。
こちらは「花月の棟」。
小説家の川端康成が執筆のために長期滞在した記録や、さまざまなエピソードが残されているお部屋です。
こちらでは、月替わりで作家さんの個展を開催。
取材した際は、金沢市在住の陶芸家・今西泰赳氏の作品が展示されていました。
離れ1Fにあるのが、「唐船の棟・茶室」です。
かつて浴室があった部分を改修した茶室は、京都市の裏千家家元の邸内にある「又隠」という茶室を参照されたそう。
屋根の一部にはこけら葺きを用いるなど、外観の細やかな造作にもこだわりが伺えます。
「唐船の間」では、金沢東山の工芸ギャラリー「縁煌-enishira-」のプロデュースにて、北陸3県の若手作家の作品を常設販売。
九谷焼をはじめ、つまみ細工、金工、漆芸、金蒔絵アクセサリー、水引など、個性あふれる作家さんたちの作品がずらりと並びます。
お気に入りの作家さんに出会えるかもしれませんよ。
最後は庭園で、ぜひゆったり散策を。
開館当初に遠州流庭園として建築物と庭が一体となった「庭屋一如」の考えのもと作られた庭園。
今回のリニューアルで、敷地の傾斜を利用した水の流れをどこから見ても楽しめるようになりました。
ぐるり散策しながら、四季折々の景色を堪能したいです。
また同施設は、結婚式の前撮りでも使用できるそう。
きっと一生思い出に残る、とっておきの一枚が撮影できるはず!
山中温泉の魅力を体感できる新たな観光名所「加賀依緑園」。
日々の喧騒から離れ、とっておきの非日常を味わえるはず。
ぜひ金沢からちょっと足をのばして、訪れてみてくださいね。
加賀依緑園
住所石川県加賀市山中温泉南町ロ87-1
TEL0761-71-2683
営業時間10:00-18:00(最終入館17:30)
定休日木曜(祝日は開館)
料金一般 600円
※高校生以下・障がい者は無料
駐車場「こおろぎ橋駐車広場」を利用可能
公式Instagram( https://www.instagram.com/kaga_iryokuen/ )