え、何ナニ? 夜の生活までオドオドビクビク…10歳上彼氏の異常な気遣いに嫌悪感を抱く40女【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も少なくありません。
魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。
【冷酷と激情のあいだ〜女性編~】
10歳年上の彼氏、このまま結婚してもいいの?
離婚歴のある40代前半の由紀さん(仮名)は、友人からの紹介で10歳年上のマコトさん(仮名)と知り合い、交際5カ月目を迎えました。
再婚も視野に入れての交際ですが、付き合っていくうちにマコトさんの“ある性格”が引っかかって仕方なく、このまま進んでいいものか深く悩んでいます。
何に怯えているの?
「マコトさんは、最初はそうでもなかったはずなのにここ2カ月くらいかな? やたらに私に気を遣ってくるので、一緒にいるとこっちまで疲れてしまうんです。
スマートなエスコートならいいんですけど…、私に対してビクビクしているような変な態度で。
使う言葉や口調もすごく選んでいるみたい。いずれにしても気持ち悪いっていうか…」
恋人に対して怯えているのかと思うほど、変な気遣いを見せるマコトさんに対して、由紀さんは生理的な嫌悪感すら抱き始めていて…。
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いちいち聞かないでよ!
「1番キモい! って思うのは、夜の生活でもそういう態度をしてくるところ。
付き合って最初は、普通だったんですよ。でも最近は『〜してもいい?』とか『どうしたらいい?』とかって私に聞いてくることが増えて、かなり萎えます。
流れってあるじゃないですか。それが彼の言葉ひとつでプツッと切れちゃって、我に返るんですよね。
だから彼との夜の生活も、最近では面倒に感じますね。あ〜、またしなくちゃいけないのか…みたいな」
マコトさんが由紀さんに気を遣えば遣うほど、由紀さんはマコトさんに対して冷めていくと話します。
オラオラ系よりマシ?
「夜の生活だけでもイヤですけど、普段からそんな感じ。ビクついている彼なんて、男らしさを感じないですよ。
オラオラ系よりマシじゃん! って考え方もあるとは思いますけど、私は男らしい男性が好きなんです。
姉に相談しても『我が強い夫よりも、一緒に暮らして楽だと思うよ。いいんじゃないの、今の人で』ってアッサリ言われてしまって。
そんなもんなのかなぁ…って思うんですけど、やっぱりどうしても腑に落ちないのです」
このままマコトさんがビクビクした態度をやめなければ、結婚しても楽しくはないだろうなと考えている由紀さん。
芝居がかった態度にイライラ
マコトさんに対して「なんでそんなにオドオドしているの?」とさりげなく尋ねたこともありますが、本人からは「え? そんなことないよ」とあいまいな言葉が返ってきただけ。
気を遣ってくれる男性には好感は持つものの、“やりすぎ”になっている時点で、信頼関係は築けないと由紀さんは考えています。
「なんかこう、芝居がかっていて白々しいっていうか…。なんでそこまで私の顔色をうかがうの? そんなに自分に自信がないの? ってイライラします。
経済的にも見た目にも、マコトさんは私から見て合格点。だけど、今の彼の態度だと結婚をしてもうまくいかないんじゃないかと不安です。
前の夫との結婚はだめになってしまったけれど、交際中に不満なんてなかったんですよね。
そもそも不満がある相手と結婚するべきじゃないんだろうなってわかってはいるのだけど…。
私自身、できることなら50歳になる前に再婚をしたいという、年齢的な焦りもあって、マコトさんを手放せずにいるんです」
◇ ◇ ◇
由紀さんの希望は、交際当初のような自然体のマコトさんに戻ってくれること。では、恋人であるマコトさんはふたりの関係について、どのように考えているのでしょうか。
次回に続きます。
(並木まき/ライター・エディター)