<理不尽な女の対処>「ジャマなんだけど!」意地悪してくる親戚、抗えない子づれ母親【まんが】
私はカナコ。昔から私は口喧嘩が強く、イヤミを言われたら即座にイヤミで返し、失礼なことを言われたら相手が反省するように「失礼だ」と伝えます。だからなのか、いじめられたことってないんです。しかし姉(ナツミ)は私とは正反対。とても優しくて、気が弱くて、おとなしい。そのせいで変な人につけ込まれることもしばしば……。学生時代は、私が姉を守っている状態でした。でも今は姉も結婚をして実家を離れています。ある日姉が実家に来ると……。
姉は義実家であったことを話してくれました。
私はナツミ。先日、お義父さんが亡くなりました。お義母さんは何年も前に亡くなっていて、ユウスケ(夫)と親戚の人が葬儀の準備をすることになりました。義実家に顔を出すと、そこにはミキさん(夫の従兄弟)が……。
記憶では義実家の2階にはエアコンも暖房器具もなかったはず。言われるがままに2階に上がり暖房を探したのですが、やはりそれらしきものはありません。荷物を置いて、再度ユナと一緒に1階に降りるとミキさんが……。
一連の姉の話を聞き、私は思わず大きな声が出ました。「はあ!? なにそれ!!」 姉が沈んだ顔で語った話はひどいものでした。「ミキさん」という人に何も言えずにいたであろう姉を容易に想像できます。 世の中には何とも意地悪な人がいるんですね……。大人だけではなく、小さいユナちゃんもいたのに……! 周りの親戚の人や、お義兄さんもミキさんの行動を容認していたのでしょうか? だとしたらこれは立派な集団いじめです。姉の話を聞いていると、今すぐにでもそのミキさんという人の家に怒鳴り込みたい気持ちになりました。
「言いたいから言う!」「やりたいからやる!」いじめられるママ
隣で聞いていた母が興奮する私を制し、心配そうに姉に話しかけます。 「ユウスケさん(姉の夫)には今回のことちゃんと伝えたの……?」「……うん。たぶん伝わってると思う」 姉はまた当日のことを話してくれました。
「話にならないから行こうって、ユウスケが違う部屋に通してくれたんだけど、それでもミキさんの声が聞こえてきて。結局最後は車に避難してた」 義兄が姉を擁護していたことに、少し安心しました。それでもミキさんの言動には納得できませんが……。
「私も若い頃はナツミにそっくりだったけれど、今はご覧の通り!」「ええ〜!」姉と私は驚きました。 姉への言葉は、母の経験からのアドバイスだったのでしょう。母の言うことも一理あります。姉は昔から大人しいので、意地悪な人のターゲットになりやすいのだと思います。それにしても、まさかこんな目にあっているなんて……。 確かに母の言う通り、姉が強くなるのが一番だと思いますが……今日明日には無理ですよね? 私だって明日から大人しくなれと言われても、無理だと思います。もしかしたら人の性格なんて一生変わらないかも。 だからこそ、放っておくべきではないし、姉の性格が変わるまで待っているなんて悠長なことも言っていられません。私はミキさんに塩をまきたい。
意地悪に反撃「こわ〜い!」意外と打たれ弱かった相手、味方ゼロ
何が邪魔なのか、ミキさんに聞くと「存在が」とそっけなく返してきたのです。小学生のような物言いに呆れます。そちらがそのつもりなのであれば、と詰め寄りました。ミキさんは言葉に詰まり悔しそうな表情をしています。さらにその後。
親戚一同がザワザワと集まってきました。(またいじわるしてるの?)(あの子ったら本当に……)とそれぞれに話しています。誰もミキさんの味方をしません。この様子だと、親戚からも普段から呆れられているのでしょう……。
私がいてもお構いなしに姉をターゲットにして姑息な意地悪を繰り返すミキさん。 ですが、これも想定内でした。私自身は親戚付き合いを気にする必要がないから、姉のようにおとなしくはしていませんよ~。
言われたら言い返し、嫌な行動をとられたら阻止をする。私の行動はミキさんには想定外だったようです。 オロオロとするミキさん。ざわつき集まってきた親戚たちを横目にレンジを使用させてもらいました。 ミキさんは思ったよりも打たれ弱い人のようです。だからこそ他人に攻撃的な人物なのかもしれません。
「断ってもいいんだ……」押しに弱いママの気づき。7年後の現在
「ここにいろ」と言われても、いなくていい。「邪魔だ」と言われたら「じゃあお邪魔なようなので」と帰ってもいい。 理不尽な要求をされたら断ってもいい。 私は「そういう選択肢」があることを初めて知ったのです。それから7年後。
私はこの7年で2人子どもが増え、3人のママになりました。 その分トラブルもあり、理不尽なことを乗り越え……。その積み重ねで自然と強くなりました。 「ミキさんタイプは謝ってばかりだと図に乗る」そういうこともわかったのです。
母が言っていた「母は強くならないといけない」。その意味がやっとわかりました。どうしてあの頃の私は、悪意しかない人にウジウジし、言うことを聞いて悲しんでいたのでしょう。それはきっと、ずっと、私のことをみんなが守ってくれていたから。 知らないうちに甘えていたからですね。戦う選択肢がなかったのです。 今は私がみんなを守る番です。 母や妹たちが私にしてくれていたこと……今では感謝しています。 今後は子どもたちや昔の私みたいな人を守ることで感謝の気持ちをかえしていきたいと思っています。