イカダから釣ったアジを泳がせて82cmブリをキャッチ!【三重・案乗釣センター】
三重県志摩市安乗の安乗釣センターで、最近青物がよく上がっている釣果を見て、11月2日に予約を入れた。ちょうど台風21号が発生して、予報では激しい雨が降る予報。名古屋を午前2時30分に出発したが、名古屋は激しい雨。四日市を過ぎた辺りから小雨になり、安乗周辺も霧雨だった。
スタートからアジ高活性
気温は18度で状況としては小雨だが、問題なく釣りができる状況だ。この雨で何組かキャンセルが出たようで、私と妻の2人で1つのイカダを占有させてくれた。
少々早めにイカダに渡してくれ、7時前には釣り開始。雨は降り続いているが、幸いにも微風で海の濁りは少ない。アミエビがまだ溶けていなかったので、海水を加え配合エサを入れてかくはんしておいた。その間まきエサなしで仕掛けを底付近に止め置きザオにしたのだが、まだエサをまいていないにもかかわらずアジの活性が高いため、まきエサなしでも小アジが掛かってくる。
ここは毎回そうだが、信じられないくらい小アジの活性が高い。よほど魚影が濃いのだろう。ここで数匹の泳がせ用の小アジをゲット。やっとアミエビが溶けたので、エサをカゴに入れて本番スタート。安乗のイカダでの経験として、アミエビを不用意に拡散させると必要以上にゲストや小アジが集まり、20cmオーバーの良型アジが釣れなくなる。
泳がせ釣りも開始
アミエビをまきエサカゴに入れたらそのまま底付近に仕掛けを固定し、置きザオにする。今回も置きザオにすると、全部のハリにアジが掛かってきた。ここで私は小アジを生きエサに泳がせ釣りも始めた。
泳がせのサオを2本出し、その間妻は良型アジをメインに順調に釣り続けた。アジ以外にもフグ、メッキ、ヘダイ、アイゴが釣れて楽しませてくれた。そんなゆっくりと時間が流れるなか、突然それは訪れた……。
82cmブリ浮上
泳がせ釣りのサオがちょんちょんと動いたので軽くアワせると、次の瞬間ドラグが鳴って20mくらいラインが引き出された。「ワラサかそれ以上だな」と思い、慎重にファイトする。重量感がありトルクもある強烈な引きで、再び20mくらいラインを出された。
少しドラグを締め、だんだんと弱ってくるのを待ち、暴れることがなくなったタイミングで一気にラインを巻いて魚との間合いを詰める。10分くらいかけて、やっと魚影が見えてきた。ワラサか……。
何回か潜られたが、妻が構えているタモに四苦八苦して誘導する。取り込んで脳絞めと血抜き、神経絞めを行う。計測するとなんと82cm。立派なブリだ。
「道理でよく引くはずだ……」。船のジギングや泳がせ釣りでも滅多に釣れないが、それをイカダで釣ることができてそのうれしさも倍増だ。しばらくは妻と余韻に浸っていたが、時計を見ると8時30分。気がつくと雨がやんでいた。
ガンゾウビラメ登場
その1時間後、再び泳がせのサオにアタリがあった。今度はそんなに激しいアタリではないが、重量感がある引き。ゆっくり慎重に魚との間合いを詰めると、今度はガンゾウビラメだ。ブリに加えてこんな高級魚まで釣れるとは……。
昼を過ぎると、また泳がせ釣りのサオにアタリがあり、今度はハマチ。これも丁寧に処理してクーラーに入れた。このころからだんだんと風が出てきて、空の雲も厚くなってきた。
好土産をゲット
そして午後3時に納竿と決めたが、その直後にも泳がせにアタリ。だが一瞬でラインブレイク。一瞬の油断からチャンスを逃してしまった。このバラシを機に納竿とした。イカダの清掃をしてオケを洗っていると、雨風が急に強くなり嵐へと変わった。
釣果はブリ82cm、ハマチ47cm2匹、ヒラメ40cm、アジ15~25cm170匹、メッキ2匹、ヘダイ2匹など。アジは刺し身、アジフライ、骨は骨せんべい、そして南蛮漬けに。ブリは刺し身とブリ大根、ガンゾウビラメは刺し身とムニエルと豪華な料理となった。
<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2024年11月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。