「生命の駅伝」四日市を走る、がん研究支援求め5月31日まで三重県内を駆ける
がん研究を支援する募金の協力を求めて走る「第31回生命(いのち)の駅伝」が5月20日、三重県四日市を中心に走り、中継点の病院などでランナーが出迎えられた。駅伝は14日、亀山市から始まり、31日の伊賀上野城まで、県内29市町、約400キロを走る。
この日は桑名市役所を出発し、四日市市日永の三重県立総合医療センターまでの20余キロを走った。途中、四日市羽津医療センターなどに寄り、募金の贈呈などを受けた。
この日のゴールの県立総合医療センターには午後3時半ごろ、20人ほどのランナーが到着し、新保秀人理事長兼病院長や職員ら30人余に迎えられた。新保病院長が募金箱を四日市出身で愛知県豊川市から参加しているランナー和久田祐子さんに手渡した。和久田さんは父を大腸がんで亡くしたといい、毎年、この活動のために走り続けているという。
新保秀人病院長から募金箱を受け取る和久田祐子さん
午後2時すぎには気温が28度ほどに上がった四日市市。新保病院長は「きょうは天気がよすぎました。熱中症に気を付けて。みなさんが走る気持ちが患者さんや家族に伝わり、医療従事者の研究の力にもなります」などとあいさつした。スタートから走り続けた桑名市総合医療センターの白石泰三理事長がランナーを代表して募金へのお礼を述べた。
ランナーたちは、この日午前には四日市市羽津山町の四日市羽津医療センターにも立ち寄り、大勢の職員らに出迎えられた。山本隆行病院長がランナーの代表者に募金箱を手渡した。森智広市長もここでランナーとして参加し、途中まで一緒に走った、
四日市羽津医療センターでは山本隆行病院長から募金箱が手渡された
森智広市長(左から2人目)もランナーとして参加
この活動は、特定非営利活動法人生命の駅伝が主催し、三重大学が共催、三重県や同県医師会、県病院協会などが後援している。今年で31年目になり、これまでの30年間に寄せられた募金の総額は5400万円を超え、支援した研究の数は124になっているという。5月21日は菰野厚生病院、木曽岬町のコースを走る予定。最終日31日までのコースや、参加申し込み、振り込みによる募金などについては「生命の駅伝」のホームページを。