市販のカッテージチーズと手作りのカッテージチーズに違いはあるの? 食べ比べて確かめてみた!
カッテージチーズ。熟成させる必要がない「フレッシュチーズ」と呼ばれるタイプのチーズで、さっぱりとした味が特徴だ。
スーパーなどに置いてあることも多いけれど、実はこのチーズ、牛乳と酢があれば簡単に作ることができる。
そのため、筆者は今までこのチーズを食べたい時は毎回手作りしていたのだが……やっぱり市販のカッテージチーズは、手作りとは違う部分があるんだろうか。
気になったので、実際に食べ比べて確かめてみることにした。
・食べ比べてみた
検証に使うのは、雪印メグミルクの「雪印北海道100 カッテージチーズ」という商品。
今回購入した店頭では税込548円で販売されていた。手作り用に牛乳と酢を両方買ってもここまでの値段にはならないので、レシートを見た時に「なかなかいいお値段だな」と思ってしまった。
それではさっそくカッテージチーズを作って比較してみよう。
まずは牛乳を鍋に入れて加熱。軽く湯気が出始めたら酢を入れて、もろもろとした塊ができるまでかき混ぜる。
このまましばらく放置しておくとよりしっかりと固まったカッテージチーズができるけれど、時間がなければすぐに次の作業に進んでしまってもOKだ。
あとは塊をガーゼや綺麗な生ごみ用のネットなどで濾して軽く洗い、水気を絞れば完成!
市販のカッテージチーズの原材料を見てみたところ「生乳」と「保存料」の他に「食塩」も入っていた。味を合わせるために手作りの方にも食塩を混ぜて、準備完了!
さっそく2つのカッテージチーズを並べてみる。左が市販、右が手作りのものだ。
見た目はそれほど変わらないみたいだな。どちらも もろもろとした質感で真っ白な色をしている。
自分で盛り付けをしていなければ、多分どっちがどっちなのか分からないと思う。
次に味を確認してみよう。まずは手作りの方から!
うん、いつも通りのおいしさだ。酢の酸味と乳製品のまろやかさが合わさった、ヨーグルトみたいな爽やかな味。
口の中に入れるとすぐにほろほろと崩れ、歯がいらないほどの柔らかな食感を楽しむことができた。
続いて市販の方をいただいてみよう。
そういえば、市販のカッテージチーズを食べるのはこれが初めてだ。
同じ名前のチーズだし、それほど違いはないんじゃないかと思っていたのだが……
うっっっっっっっま!?!?!?!?!?!?
え、なんだこれなんだこれ。完全に別物じゃん……!!
まず驚いたのはその質感。見た目はそっくりだったのに、こっちの方には明らかにチーズの粒のような食感がある。
味も全然違う。手作りの味の割合が「酸味:6、まろやかさ:4」だとしたら、市販の味は「まろやかさ:9、酸味:1」って感じ。
カッテージチーズでこんなに濃厚な旨味を味わえるとは……同じ食べ物のはずなのに、あまりにも差がありすぎてびっくりしてしまった。
・それぞれの良さ
やっぱり素人が作ったものとプロが作ったものだと、仕上がりが全然違うんだなぁ。
最初は「カッテージチーズに548円はお高いのでは?」と思っていたけど、クオリティを考えたらこの値段にも納得かも。
個人的には、味がさっぱりしていて崩れやすい手作りのカッテージチーズは他の料理のトッピングに向いていて、味が濃厚で食感もしっかりしている市販の方は単品で食べるのに向いているように感じた。
実際に食べ比べてみたことで、それぞれの良さを知ることができてよかった。
おいしくて栄養も豊富なカッテージチーズ。皆さんも是非、お好みの方法で手に入れて味わってみてはいかがだろうか。
執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.