手相は過去を見る?未来を見る?【手相の教科書】
過去を見る?未来を見る?
生命線や運命線など、主要な線には年齢が割り当てられています。この本では、その年齢を見る方法である「流年法」の基本的な見方も紹介しています。けれども、手相で過去のことばかりを見るのは、私は反対です。手相には、その人の生きてきた歩みが刻まれています。
ある程度の経験を積めば、その人の過去の出来事を推し量ることができます。過去の出来事を「当てる」のは時には楽しいアトラクションではありますが、手相の本質的なことではないように思います。たとえば、30歳を過ぎて婚活を始めた方に「20代半ばに出会った方が運命の人で、その人と結婚すれば良かったのに」と言ってもどうしようもありません。今さら過去を変えることはできないですし、その出来事がその人の大きな傷になっている可能性もあるからです。
もしかしたら、間違った道を選んだかもしれない。でも、その選択もまた、現在のその人(またはあなた)を形作っている重要な要素です。過去の過ち、出来事ばかりにとらわれず、その人(またはあなた)の現在と未来に目を向け、より良い道を見つけることを大切にしませんか。
手相でわかること
★出会い、恋愛、結婚の年齢
★就職や転職の時期
★感情の起伏や精神状態
★体力・体調・生命力
★適所・適職・適正
★愛情表現や自己表現の仕方
★人気運・金運・家族運
★現在・過去・未来
このような、人生における様々なターニングポイントだったり、運勢だったり、その人の状態などが、手相に現れます。先ほど「その人のこれまでと、これから」と言った意味がおわかり頂けたでしょうか?「その人のこれまでと、これから」という言葉には、実は少々矛盾があります。手相は確かにこの先の未来のことも示してくれます。けれども、手相は日々変わるものでもあります。
【出典】『新版 手相の教科書』 著:青木智