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理想の部室ロッカー 名張青峰高生と共同開発し寄贈 豊國工業

伊賀タウン情報YOU

長椅子付きの青いロッカーが設置されたサッカー部の部室で語り合う(右から)西山さん、井上社長ら=名張市百合が丘東6で

 三重県伊賀市小田町のスチール家具メーカー「豊國工業」が、名張市百合が丘東6の県立名張青峰高校(水守智士校長)の生徒と部室のロッカーを共同開発し、完成品約80台を同高に寄贈した。

 寄贈したロッカーは縦1・9メートル、横1・5メートル、奥行き45センチのものがベースで、計18の部室に設置。生徒の声を聞き、棚やハンガーポールの位置、色など、それぞれの部に合わせ全てカスタマイズした。

 これまでの部室はロッカーが設置されておらず、生徒が着替えなどの私物を床に置くなどしていた。同社の井上明彦社長(51)が同高の前身の名張西高の卒業生で、各部室の状況を知り、共同開発と寄贈を持ち掛けた。

 共同開発は約1年前に開始。同じく卒業生で同社営業課の大沼隼斗さん(38)が担当し、各部に困りごとや希望を調査した。「制服がしわになって困る」「背番号が見えるようにユニフォームを掛けたい」「テーブルが欲しい」「座って休憩したい」「ラケットを収納したい」など、さまざまな声が寄せられ、大沼さんら社員たちは生徒たちと話し合いを重ねながら、それぞれの希望をかなえるロッカーを完成させた。

 5月23日に同高で贈呈式があり、水守校長が井上社長に感謝状を手渡した。水守校長は「プロの選手が使うようなロッカーで、生徒たちがうらやましい」、井上社長は「ものづくりを経験していただきたかった。これからも困りごとがあれば、一緒に作りたい」と話した。

 式に出席したサッカー部主将の西山晃生さん(18)は「制服が汚れたり、しわになったりしなくなった。使いやすくて、ありがたい」と感謝。大沼さんは「経験をこれからの製品づくりに生かしたい」と話した。

 同社は2022年にも同高生徒玄関の靴箱を生徒会と共同開発し、寄贈。その後の製品化も実現している。

【関連記事】高校生とメーカーが靴箱を共同開発 傘も個別に収納 名張青峰(https://www.iga-younet.co.jp/2022/04/20/56649/)

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