鰭すり合うも多生の縁? 2025年に出会いたい水生生物4選とその理由
今年もあっという間に、年の瀬となりました。
水生生物をはじめとした様々な生き物が好きな筆者は、2024年も様々な生き物と出会いました。
人との出会いもそうですが、生き物との出会いも<行動>と<タイミング>の合わせ技だなと思うのです。
生き物に会いに行けなくなった日々を経て
普段、私は身近な生き物を観察しつつ、その経験をもとに生物をモチーフにしたイラストや絵画を描くお仕事をしています。
ここでいきなり個人的な話になってしまいますが、私は数年前に突如体調を崩し、またその間に新型コロナウイルスの流行もあって、ますます外出することができなくなった時期がありました。それまでにしてきた、生き物を観察しながら(愛でながら)お散歩をすることさえできなくなったのです。
当然、水族館や博物館といった施設にも足を運べなくなり、このまま一生何もできないままで終わるのだろうかと思ったこともありました。
現在は少しずつ行動範囲も広がり、生き物観察のお散歩だけでなく、日帰りの予定ならお仕事やプライベートで新幹線を利用した遠出もできるようになりました。それでもまだ波があって、悔しい気持ちになることも時々あります。
元々、子どもの頃から体調を崩すことが多く、食べたかったメニューやどこかへ行く予定を諦めることには慣れていました。
何かができない、思うように物事が進まないことを身体のコンディションのせいにしたくない、自己管理が悪いのだと自分を責めていた時期もあります。
一期一会を大切に
最近、おぼろげながら思うようになったのは、これから数十年、年齢を重ねていくにつれて、生き物だけでなく人や物、状況、出来事に出会う機会が減っていく可能性があるだろうということ。
そして、今まで出会った人や重ねた経験は当たり前のことではなく、まさしく一期一会と言えることだったのだろうということでした。
思うようにいかないことがこれからも出てくるでしょうし、会いたい生き物にもタイミングによっては会えないこともありえます。
だからこそ、能動的に動くこととタイミングに任せること。
普段はどちらかというと腰が重くなりがちなところがあるのですが、真逆に思えるふたつを使い分けて、まるで流れる水の中をするりと行く魚のように、これからも興味深い生き物たちに出会えたらと考えています。
2025年に出会ってみたい生き物4選
そんな私が出会いたい、もしくは再会したい生き物を挙げるときりがないのですが、いくつかピックアップして紹介します。なお、出会いたい生き物は様々ですが、ここでは水生生物に絞ります。
ファンシーなフォルム<イトマキヒトデ>
まず1匹目は、イトマキヒトデです。昔からヒトデが好きなのですが、その中でも特に好きな種類です。
実際に水族館のタッチプールでも触ったことがあります。
あのファンシーなフォルムにまた会いに行きたいですね。
実物が見たい……メンダコ
2匹目はメンダコ。写真や映像ではよく見るのですが、実物を見る機会になかなか恵まれず、いつかその機会があればと思っています。
現実はなかなか難しいだろうなとも思っていますが…。
仲間同士でくるん<タツノオトシゴ>
3匹目はタツノオトシゴ。
水族館で何度か見たことがありますが、仲間同士でくるんとした尾を絡ませ合ってくっついても、あまり気にしていない(ように見える)姿がとにかくかわいいので、またその光景を見てみたいと思っています。
地元の海岸で見かけた<タテジマイソギンチャク>
最後はタテジマイソギンチャクです。
小学生の時、地元の海岸にあったタイドプールで見て以来、興味を持った生き物のひとつです。タイドプールそのものも含めて、また観察しに行きたいです。
生き物に会いに出かけよう
出会いたい生き物はとてもとても書き切れないのですが、もう少し深掘りして本格的に学んでみたい生物など、とにかく来年はさらに生物について、勉強していきたいと思います。
あなたが2025年に出会いたい生き物は何ですか?
一期一会を大切に、たくさんの生き物と出会いにいきませんか。
(サカナトライター:atelier*zephyr)