夏競馬を告げる重賞【函館スプリント】を勝った南半球生まれの馬とは!?
重賞初制覇は函館スプリント
後に史上初の高松宮記念の連覇を果たしたキセキの馬とは!?
6月に入り先週から夏競馬に入っているのだが、今週から函館開催が始まりいよいよ本格的に夏競馬が始まる週となる。
その函館開催を告げる重賞「函館スプリント」が今週は開催される。
過去には、カレンチャン、キンシャサノキセキなどのGⅠ馬も勝ち馬に名を連ねており、重要な夏のスプリントレースとなっている。
今週は、その函館スプリントを勝って、後にGⅠ馬となったキンシャサノキセキを振り返ってみよう!
キンシャサノキセキ
2003年に南半球のオーストラリアにて生まれ日本に輸入される。
一般的に南半球生まれは、北半球生まれに比べ半年ほど遅れて誕生するので、日本でデビューする場合は成長の差などでハンデとなる。
そのため、キンシャサノキセキのデビューは2005年12月と2歳として遅めであったが、北半球産に引けを取らず快勝する。
翌年の2006年1月にOPレースを快勝しオープンの仲間入りを果たす。
その後は、3歳限定のオープン、重賞レースに出走するも5月に行われたGⅠ「NHKマイル」の3着が最高の成績であった。
夏休暇を挟み、秋の準OPアイルランドTから始動し結果は4着、次戦の掛川Sを勝ちオープンへ返り咲く。
2007年になり4歳となるも重賞では結果を残せず、この年はオープンレース2勝止まりとなる。
2008年5歳に入り、春のスプリントGⅠ高松宮記念に出走し2着と健闘する。
その後は挫石が見られたので放牧を挟み、7月の函館スプリントから始動を開始、その函館スプリントを勝ち初重賞制覇となる。
その秋には、GⅠスプリンターズSに出走し2着と結果を残すもGⅠ馬には届かず。
2009年6歳に入り、秋のスプリンターズSまでの3戦全線で二桁着順と不振を極める。
しかし、10月31日に出走したスワンSを勝ち不振から脱出する。
2010年 7歳になるも重賞3連勝で迎えたGⅠレース高松宮記念を勝ち、GⅠ馬の栄光を手にする。
秋にはGⅠマイルCSに挑戦するも距離への壁か13着と大敗。
2011年8歳になるも現役を続行し、春のスプリント決戦GⅠ「高松宮記念」を勝ち、史上初めて高松宮記念の連覇を成し遂げ、また8歳でのGⅠ勝利は3頭目の快挙となった。
その後は、秋のスプリントレースや海外遠征も考えられていたが、種牡馬への期待が高かったために引退。
種牡馬として、産駒から多くの重賞勝ち馬を輩出するもGⅠ馬が誕生する事なく2022年に種牡馬を引退し功労馬として余生を過ごしている。