ロマンス詐欺、闇バイトにも注意を 鶴見署「お金の話はまず疑って」
特殊詐欺と並んで被害が収まらず、警察署が注意を呼びかけるのが「ロマンス詐欺」と「闇バイト」だ。
ロマンス詐欺は結婚詐欺などを含む、SNSやマッチングアプリでメッセージを送ってきた相手に対し、信用している旨のメッセージを送り、相手の好意につけ込んで暗号資産や親の入院費などを名目に現金等をだまし取る手口だ。
昨年は鶴見署管内で8件の発生事例があり、被害額は約2億1800万円にのぼる。今年に入ってからも4月末までに既に6件発生し、約1億1千万円の被害が起きている。特に1件当たりの被害額が大きく、同署は「お金の話が出たら疑うことが大切です。おかしいと感じたら匿名でも大丈夫ですので署までご相談ください」と話している。
また、高額な報酬の支払いを示唆するなどして、SNSやネットの掲示板で犯罪の実行者を募集するいわゆる「闇バイト」も危険だ。応募時に送った身分証明書から「家に行く」「家族に危害を加える」と犯罪組織から脅されて、辞めたくとも誰にも相談できず逮捕されるまで続けてしまうこともあるという。
鶴見署は「単発のバイトのような案内で、高齢者や若者、誰でも受けうる可能性がある」と警鐘を鳴らし、「SNSや掲示板での『短時間で高収入』など甘い言葉には必ず裏がある。自分の身は自分で守ることが一番大切ですが、日頃から家族間での確認や地域での情報の共有をお願いしたい」と呼び掛けている。