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青山ひかる、小山内花凜、川本 成(脚本・演出)のコメント&オフィシャルレポートなど公開 舞台『まちカドまぞく』が開幕

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舞台『まちカドまぞく』

2025年1月9日(木)銀座 博品館劇場にて、舞台『まちカドまぞく』が開幕した。

『まちカドまぞく』は伊藤いづも作、「まんがタイムきららキャラット」(芳文社)にて連載の4コマ漫画。累計100万部(電子版を含む)を突破、2019年と2022年にアニメ化された大ヒット作だ。

初の舞台化となる今回は、突然まぞくの力に目覚めた女子高生・シャミ子こと吉田優子(青山ひかる)と、物静かで鍛錬が趣味の魔法少女・千代田 桃(小山内花凜)の出会いと、彼女たちの日常をアニメ1期の前半エピソードを中心に舞台演劇ならではの表現でコミカルに描く。

開幕に際し、舞台写真とオフィシャルレポート、脚本・演出を手がけた川本 成と、吉田優子役の青山ひかる、千代田 桃役の小山内花凜のコメントが到着。

また、本作では1月15日(水)の千穐楽公演のライブ配信が実施される。見逃し配信期間中は何度も視聴できるうえ、配信購入特典として、限定の特別映像を楽しむことが可能。

脚本・演出:川本 成 コメント

『まちカドまぞく』の世界を舞台でも楽しんでいただけるよう、最高のメンバーと共に毎日稽古場でアイデアを出し合ってきました。
舞台の良さはやはり人間が目の前で生で繰り広げるという事。
人間力が迸るアナログ演出盛り盛りで、キャスト、スタッフ一同、フル稼働、全員野球でお届けしたいと思います。
でもやはり、最後のメンバーはなんといってもお客様。
お客様が劇場に来てくれて、楽しんでいただく事で舞台はやっと完成します。
舞台『まちカドまぞく』是非劇場で。
そして、皆様に楽しんでいただけたらそれが何よりの幸せです。

吉田優子役:青山ひかる コメント

無事に初日の幕が開けました!
たくさんの方に支えられながら、舞台『まちカドまぞく』が出来上がったな~! と私は思います。
この想いを、秘めながら最後まで全力で「シャミ子」を演じていきます。
これ以上誰ひとりも欠けずに、最後まで駆け抜けたいと思います!
応援よろしくお願いいたします!

千代田 桃役:小山内花凜 コメント

舞台『まちカドまぞく』幕が開けました。
こうして無事に幕が開き、皆さまにお届けできること嬉しく思います。
漫画やアニメならではの表現をいかにアナログで表現するか。その部分にもぜひ注目して観ていただきたいです。
この舞台を観劇後、「まちカドまぞく」という作品をさらに好きになる理由の1つになれていたら嬉しいです。座組一同、最後まで全力で多魔市からお届けします。
さあ、シャミ子始めるよ!

オフィシャル公演レポート

ある朝、突然、闇の力に目覚めた女子高生・吉田優子。一族にかけられた呪いをとくため、魔法少女を倒すことになってしまう。しかし、見つけた魔法少女は同級生の“命の恩人”。ポンコツで庶民派の優子(シャミ子)と、クール系の魔法少女の桃の二人が“対決”しながら交流を深めていく。

シャミ子と桃の身長差をはじめ、その端々から原作を大切に舞台が作られていることを感じられた本作。
特にパネルや小物などを使って、人力で漫画的表現を再現しているシーンが多く登場し、漫画原作ならではの楽しさが広がっていた。キャラクターの衣裳の再現度も高く、細部までこだわりを感じられる。
また、テンポよく物語が進み、次々と場面が展開していくため、飽きることなくストーリーにのめり込むことができるのも魅力だ。シャミ子のポンコツっぷりにクスリと笑い、シャミ子と桃の二人のやりとりにほっこりしていると、あっという間に時間が過ぎる。劇中では、シャミ子の「これで勝ったと思うなよ!」という捨てゼリフがあちこちに登場するが、そのシーンごとの言い方にも注目。同じセリフだが、その時々のシャミ子の心境が見事に伝わってくるセリフになっていた。

シャミ子を演じる青山ひかるは、とにかくキュート。ポンコツだけど、素直でまっすぐ、前向きなキャラを可愛らしさいっぱいに演じた。青山は、今回、急遽の出演となったがそれを感じさせないほど、シャミ子らしさ全開。ステージを駆け回り、客席にエネルギーを振りまいた。
一方、千代田 桃役の小山内花凜もクールな表情で桃を見事に体現。シャミ子をからかったり、手のひらの上で転がしながらも、友達思いで面倒見の良い、優しい女の子であることが感じられた。物語が進むにつれ、シャミ子との関係性が変化していく様も素晴らしい。青山と小山内がそれぞれの役を丁寧に演じているからこその小さな変化の積み重ねが見られ、物語に深みを持たせていた。

リリス役の山田せいあ、杏里役の石田みなみ、吉田清子役の水原ゆき、吉田良子役の杉井みぃもそれぞれキャラクターの個性をしっかりと印象付ける。リリスは封印されたシャミ子のご先祖のまぞくという難しい役どころだが、山田が難なく演じきった姿も心に響いた。幻想的な封印空間で時に横暴にシャミ子を導いたかと思えば、コタツに入ってくつろいでいたりと、振り幅の広い演技で会場を魅了した。
終始、楽しい気分と笑顔、元気を届けてくれる本作だが、二幕では観客が一緒になって盛り上がるシーンも用意されている。ぜひ、会場一体となって楽しんでもらいたい。

取材・文:嶋田真己

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