厚木市 記念映画「キックオフ」 クランクインに向け結束
厚木市の市制70周年を記念して製作される映画「キリコのタクト〜YELL〜」のキックオフイベントが3月8日、厚木市文化会館で開催された。雑賀(さいが)俊朗監督の基調講演や、山口貴裕市長に厚木出身の映画プロデューサー神品(こうじな)信市さんを加えたパネルディスカッション、俳優の宅麻伸さん、小西博之さんの座談会などを通して、製作に向けた結束力を高めた。
「キリコのタクト〜YELL〜」は、市制70周年を記念して昨年7月に製作が発表された。鈴木京香さんが主演を務め、厚木市を舞台に夢を追う若者たちの物語。合唱を通じて別れや再会、新たな旅立ちなど、悩める若者たちの友情を描く。
すべて厚木市内での撮影を予定し、今年夏のクランクインに向けて市民オーディションなどの準備が進んでいる。
撮影開始に向け、機運を高めるために行われたキックオフイベント。雑賀監督が「映画によるまちづくり」と題して、これまでの取り組んできた映画による地方創生を紹介した。パネルディスカッションでは、映画のもたらす効果などについて話し合った。山口市長は「厚木の魅力を磨き上げて発信してもらい、市民の皆さんが厚木を誇りに思える映画にしてほしい」と話した。
出演者で映画のアンバサダーにも就任している宅麻伸さんと、小西博之さんが登場すると会場の盛り上がりが頂点に。宅麻さんは「こんなに長く一つの映画に携わるのは初めて。厚木をアピールしたい」とコメント。小西さんも「映画を通じ、厚木を思い出のある街にしたい」と話した。
オーディションも実施
イベント終了後には、警察官や教師、看護師など8つの役柄の出演者を決める市民オーディションも実施。市民ら90人以上が参加し、雑賀監督ら審査員を前に演技を披露した。
映画は2026年の公開を予定している。