名古屋で巡るレトロな純喫茶 Vol.14「革のメニュー表」と「名物焼きプリン」
名古屋市内に数多くある純喫茶。
その中でもとりわけ人気のあるお店は複数の店舗を持ち、今でも多くの市民に親しまれています。
今回訪れたのは、昭和後期に開業し、現在では名古屋市内に4つの店舗を構える人気店。
千種区の本山エリアにある本店は、市街地にある他の店舗とは異なる、落ち着きのある雰囲気が魅力的なお店でした。神戸から仕入れた美味しいコーヒーを提供!名古屋市民ご用達の人気店「西原珈琲店 本山本店」
神戸から仕入れた美味しいコーヒーを提供!名古屋市民ご用達の人気店「西原珈琲店 本山本店」
ビルの3階にある落ち着きある空間♪西原珈琲店の本店を初訪問
この日訪れたのは、地下鉄名城線・東山線の本山駅のそばにある「西原珈琲店 本山本店」さん。
同店は本山駅の5番出口を出て徒歩20秒ほどのところにあり、ビルの入口付近にはお店の場所を案内する看板を配置。エレベーターのないビルなので、階段を利用して3階へ上っていきます。
これまでに栄店、Khave hane(現・西原珈琲店 分店)の2店舗は利用したことがあったのですが、本山本店へ足を運ぶのは今回が初めて。
本山本店は栄エリアのお店よりも落ち着いた雰囲気でゆったりとくつろぐことができるという事前情報を得ていたので、期待に胸を膨らませながら階段を上っていきます。
地上から延びるビルの階段は上下方向に向かっていたため初めは自分がいる階層を間違えて若干混乱しましたが、3階に到着したその正面に、同店の入口が見えてきました。
この本山本店は1987年(昭和62年)の創業なので、昔からの常連さんはもうそれなりに高齢となっているはず。中年の私でも3階までノンストップで階段を上っていくのはまあまあ大変だったので(いや、ただの運動不足なのかもしれませんが…)、きっと同店の常連さんはみなさん足腰が丈夫な方なのでしょう。
たくさんのブランドカップが飾られたカウンター席は居心地の良さが抜群
店内はキッチンを囲むように配置されたカウンター席と、半個室上になったテーブル席で構成されています。
テーブル席のほとんどが2名掛けとなっており、おひとり様もしくは少人数での利用を主に想定して席が配置されている様子。
過去に訪問した栄エリアの2店舗と同様に、焦げ茶色の木目とオレンジ色の照明を基調とした内装となっています。
また、カウンター席の上部にはスポットライトが埋め込まれており、等間隔に並ぶライトの隙間にはフックで吊るしたコーヒーカップをランダムに配置。
好みのカップがあれば飲み物を入れて提供してもらえるので、気になる方は注目してみましょう。
西原珈琲店のアイコン的存在!1枚のレザーに直筆した豊富なメニュー
西原珈琲店といえば、オーダー時に提示されるレザーのメニュー表を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
これは、本山本店だけでなく系列各店でも採用されているアイコン的存在。経年劣化で皺が寄っていたり色が剥げていたりと、お店の歴史を感じることができる同店ならではのアイテムです。
メニュー表は1枚のレザーでできており、その上から白いインクでメニューを直筆しています。
価格変更の際には変更された部分を重ね貼りして値段を書き直していますが、時間が経って少しずつはがれてきているところも良い味となっていますね!
不動の看板メニュー「焼きプリン」と個人的にマストな「ぶどうジュース」
●西原プリン 600円(税込)
●ぶどうジュース 650円(税込)
西原珈琲店で不動の人気スイーツといえば、型に入れて蒸し焼きにした食べごたえたっぷりな「西原プリン」。
このプリンは創業者が神戸から取り寄せた自慢のコーヒーとの相性がとても良いひと品なのですが、個人的には、西原珈琲店を訪れたときのマストドリンクは「ぶどうジュース」です。
西原プリンの上にはバニラアイスが乗り、カラメルソースとあわせたりプリンとともに頬張ったりしながらいただきます。
写真では伝わりにくいのですが、西原プリンは固めの食感かつビッグサイズなので、2人でシェアしても充分なくらいのボリューム。ひとりで食べる場合は、あらかじめお腹を空かせていくのが良いでしょう。
ぶどうジュースは、濃厚なぶどうの風味を感じられるさわやかな味わいが特徴。
コーヒーが苦手で喫茶店を敬遠しがちな方にぜひ試してほしい、子どもから大人まで楽しめる1杯です。
都心の喧騒を避けてゆったりとコーヒーやスイーツを楽しめる名店
多くの人でにぎわう栄の店舗とは違い、1日中静かで穏やかな雰囲気の中でコーヒーやシーツを楽しむことができる本山本店。あまりの居心地の良さに、思わず時間を忘れてしまいそうになりました。
本山珈琲店は、今後も名古屋で長く続いて欲しいと願う、個人的にもお気に入りのお店です。みなさんも、ぜひ一度足を運んでみてください。
INFORMATION
店名:
西原珈琲店 本山本店
住所:
愛知県名古屋市千種区四谷通1-8 ラフォーレ四谷 3F
営業時間:
10:00〜22:00
Web:
http://nishiharacoffee.com/
一人当たりの予算:
〜¥1,000
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