「北九州ってどんな釣りフィールド?」現地在住のルアーアングラーが抱く率直な感想を紹介
北九州で生まれ、就職先の愛知県で数年間を過ごし北九州に戻ってきた筆者が北九州というフィールドに抱く感想を述べさせていただく。就職して数年間過ごしたエリアは三重・愛知・静岡の中部エリア周辺で、比較対象は主にそのフィールドだ。また、私の主だった釣りはソルトルアーゲームなのでルアーマン目線での感想になる。
北九州の釣り場は風がキツイ
北九州のフィールドは基本的に遠浅で北向きに面しており、砂場に所々岩場が点在している。その為、北方向からの風が吹くと強めのうねりが入る傾向が強い。
海沿いは風が無いのに、沖が荒れていて遠くの方からのうねりが寄せてきて風が無いのに波はあるみたいな感じで沖に面した釣り場が荒れる日が多い。
東・西の風でも潰れる釣り場が多く、特に今時期の旬であるメバルは使う仕掛けが軽量である為釣りにならない日が多々ある。北九州の東に位置する門司方面へ行けば風を回避できる場合もあるが、釣り人が多く席取り合戦になりやすい。
数年間住んだ中部エリアは南向きの伊勢湾内での釣りがほとんどだった為うねりとは縁が遠く、知多半島のような場所では風裏になる釣り場を比較的探しやすかった。もちろん一概に比べられるものではないが、釣りのしやすさやだけで考えれば中部エリアの方が潰しが効いていたなあという印象だ。
県外釣行は少し遠い
風が強いなら他所に逃げれば良いのではあるが、逃げる候補としては山口県か大分県が近いがどちらも地味に遠い。山口に行くには関門海峡かトンネルを経由する為、どうしても遠回りをせざるを得ない。
大分県側は何を狙うかにもよるが、大分市以南まで行った方が釣果は望めるだろう。その場合、大分市に行くまでで2時間弱は掛かる。ちょっと釣りしたいけど風強いからそっちに行こうかな、という軽い気持ちで向かうには遠い距離だ。
博多、佐賀方面に行くという手段もあるにはあるが、そちらも北九州から向かうとなるとやはり気軽な距離ではない。時間帯によっては博多方面への道は込み合うことあって釣り人としてそっちに向かうのは少し気が引けてしまう。
漁港が思ったより少ない
もちろん無いわけではない。無いわけではないが、イマイチ魅力的な漁港が無いというのが感想だ。アジ・メバル等のライトゲームターゲットを手堅くゲット出来るポイントが少ないのだ。
以前(筆者が高校生くらいまで)はまだ立ち入れる場所も多く有望スポットもあったのだが、昨今の諸事情により立ち入り禁止の場所が増えた。そもそも漁港は釣り人の為の設備ではないので仕方のない事ではあるのだが、足しげく通った場所で釣りが出来なくなるのは寂しいものだ。
船釣りは魚種豊富
ここまでネガティブ要素が強めになってしまったが、船釣りでは様々なターゲットが狙えるのは魅力のひとつだろう。ブリ・ヒラマサ等の青物系に加え真鯛やイサキ、ヤリイカ等シーズン毎に狙いものには困らない。
中部エリアで釣りをしていた時は、イカメタルをするなら愛知からわざわざ日本海側の福井県まで行かざるを得なかった。中部エリアにはヒラマサがそもそも居ないので筆者は愛知から帰ってきて初めて北九州でヒラマサを釣った。
また、船で片道1時間半ほど走れば神宿る島“沖ノ島”がある。船でも磯でも一級のポイントだ。壱岐・対馬も博多からフェリーで行けるので時間があるときにはそれら釣りの聖地に土日に行こうと思えば行けちゃうのはポイントが高い。
魅力的な釣り場へのアクセス良好
見返すと否定的なコメントが多くなってしまったが、結局ないものねだりである。どこに行こうと隣の芝生は青く見えるものだ。裏を返せば、大分や壱岐・対馬、長崎等様々な魅力的な釣り場にアクセスしやすい場所にあるとも言える。
いまのところ今後の人生で居住を変える予定はたっていないので、これからも北九州で釣りを続けていく腹積もりだ。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>