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「おごります」と伝えるときの英語表現 –––– It’s on me. や I’m buying. などのニュアンスをネイティブが解説 【ラジオビジネス英語】

NHK出版デジタルマガジン

「おごります」と伝えるときの英語表現 –––– It’s on me. や I’m buying. などのニュアンスをネイティブが解説 【ラジオビジネス英語】

 I’ll treat you.(ごちそうします)といった定番表現以外にも、簡単で覚えやすい「おごります」のひと言がいろいろあります。「おごります」と「払っておきます」などの微妙な違いも理解しておきたいところですね。
 今回は「ラジオビジネス英語」12月号の「Lisa’s Expressions」から、「おごります」を伝える表現をご紹介します。

(It’s) my treat.

(It’s) my treat.(ごちそうします。私のおごりです)
 
 きちんとした言い方ですが、友達同士でも気軽に使えます。My treat!と言われたら、「じゃあごちそうになったほうがいいかな」と、断りづらい気持ちになる人も多いはずです。

You treated me last time. So today it’s my treat!
(前回はあなたがごちそうしてくれました。だから、今日は私のおごりです!)

It’s on me.

It’s on me.(私のおごりです)

 口調次第で軽い感じにも丁寧な感じにもなる、ダイレクトな表現です。例文のように、Itの部分をほかの言葉に置き換えれば、「〇〇は私のおごりです」になります。

I got my bonus today. So, dinner’s on me.
(今日ボーナスが入ったんだ。だから、ディナーは私がおごるね)

I got this.

I got this.(ここは私が払います。ここは任せてください)

 レストランでテーブルに持ってこられた勘定書を、「ここは私が」と言ってサッと取るシーンを想像してください。そうした場合、thisはその勘定書を指しています。

I got this. You treated me to sushi the other day.
(ここは私が。この間は、あなたがお寿司をごちそうしてくれたんだから)

I’m buying.

I’m buying.(私がおごります)

 食事に誘うときや、お店で注文する前などによく言う言葉です。「私が払うから」と断って、相手に安心してもらったり相手を説得したりする感じですね。

I’m buying. Order any ice cream you like.
(私がおごるから。好きなアイスクリームを頼んで)

Please allow me.

Please allow me.(私に払わせてください)

 お店で勘定書が運ばれてきた瞬間にこう言えば、気持ちが伝わりますね。品のある言い回しです。

Please allow me. You’re my guest today.
(私に支払わせてください。今日は、あなたは私のゲストですから)

I’ll cover it.

I’ll cover it.(私が払います。私が出します)

 「それをみんな、私が払います」というイメージ。おごる場合だけでなく、例文のように「お店では私が払っておくから、自分の食事代はあとで私にください」という場合にも使います。

I’ll cover it. You can reimburse me later.
(私が払っておくね。あとで私に払ってくれればいいから)

pick up the tab [bill]

pick up the tab [bill](勘定を払う、皆の分を払う)

 レストランなどでの食事の際によく使われる表現です。tabは「勘定書」のこと。I’ll cover it.と同様、一緒に食事をした人からあとでお金を返してもらう、というときにも用いられます。

I’ll pick up the tab. You can leave whenever and pay me back tomorrow.
(私が払っておくよ。いつでも帰って大丈夫。明日、お金を返してね)

foot the bill

foot the bill(勘定を払う、費用を負担する)

 footは「(勘定を)払う」という意味の動詞で、勘定書のいちばん下(foot)に合計金額が書かれていることに由来します。特に高額なものに払う場合や不本意ながら払う場合に使われるので、例文は「誰が支払っていると思っているの?」といった嫌味にもとれます。

Who’s footing the bill?
(誰が払うのですか?)

★「おごります」と言われて、「そんな、いいですよ」と遠慮するときの言い方は?

You don’t have to.

と私なら返事をします。例えば次のような会話になるかもしれませんね。

A:Please allow me.
(私に払わせてください)
B:You don’t have to.I’ll pay my share.
(そんなことしないでいいですから。自分の分は払います)
A: I insist.
(ぜひ払わせてほしいんですけれど)

Aさんの最後のセリフI insist.はなかなか強いひと言。こう言われたら、Well, then, thank you.と折れる人が多いと思います。

執筆者

リサ・ヴォート

 アメリカ・ワシントン州出身。メリーランド州立大学で日本研究準学士、経営学学士を、テンプル大学大学院で TESOL(英語教育学)修士を取得。専門は英語教育、応用言語学。2007年度 NHKラジオ「ものしり英語塾」で講師を務める。現在、青山学院大学非常勤講師。また、写真家としても活躍している。『知ってる英単語で広がる英会話』『CD BOOK ネイティブ感覚で もっと伝わる日常英語』(ともにNHK出版)など著書多数。
※記事公開時点での情報です

■NHKテキスト ラジオビジネス英語 2025年12月号より

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