11月〜1月の陸っぱりルアー釣りは「ライトゲーム」がオススメ
秋冬の釣りシーズンが到来すると、多くの釣り人はどのように立ち回るか悩むところだ。特に、11月から1月にかけては、季節の変化に伴い、ターゲットとなる魚の種類や釣り方も大きく変わる。LSJ(ライトショアジギング)とライトゲームという二つの釣りをすれば、冬の釣りを充実させることができる。今回は、冬の釣りにおける立ち回り方と、それぞれのターゲットに合わせた戦略について考えてみよう。
冬の釣り、狙いものは?
冬の釣りは、基本的にターゲットとなる魚の種類が限定されてくる。しかし、その中でも、狙うべき魚はしっかりと絞ることができる。冬の代表的なターゲット魚を挙げると、以下のようになる。
11月~12月:青物(特に朝マヅメ)
まず、冬の初めである11月から12月にかけては、まだ青物が活発に回遊している時期だ。この時期の青物は、朝マヅメ(早朝の時間帯)に接岸しやすいため、朝一番のタイミングを狙って釣行するのがポイントとなる。
LSJ(ライトショアジギング)を活用すれば、青物を狙うことができる。サワラやブリなどの青物は、ジグを使って遠投し、適したアクションを加えることでバイトが出る。ただし、気温が下がるにつれて青物の活性は低下するため、これらを狙う場合は短時間勝負を意識した立ち回りが求められる。
1月:根魚(カサゴ、アイナメ、ヒラメ)
1月に入ると、低水温に伴い青物は釣りにくくなり、活性も低下する。そこで狙うべきは、根魚だ。
カサゴやアイナメ、ヒラメなど、冬の根魚はサイズが大きくなる傾向があり、特にライトゲームを使うことで、その楽しさを存分に味わうことができる。
冬は、底を狙う釣りが有効で、ジグヘッドやワームを底に近い場所で動かすことで、高確率で食いついてくる。
ライトゲームで充実させる
冬の釣りと言えば、やはりライトゲームの時期だ。寒さに合わせて釣りのスタイルも変わるが、ライトゲームは冬の夜間の釣りでも非常に有効であり、メバルやアジなど、寒い時期に美味しい魚をターゲットにできる。
メバル
メバルは冬の代表的なターゲットであり、特に12月から1月にかけてはコンディションが良い個体が多い。寒い時期に活発に動くため、夜間のライトゲームで狙うにはうってつけだ。ポイントは、表層に浮いているメバルに狙いを絞って、根がかりを避けながら、じっくりとアプローチすることだ。
アジ
アジも初冬によく釣れる。特に夜間の釣りが有効で、漁港などの周辺で釣果が期待できる。アジは群れで回遊するため、タイミングが合えば数を稼ぐことができる。メバルと同様に軽量なジグ単を使う。
根魚を積極的に狙おう
冬の釣りの特徴的なポイントの一つは、「根魚」が他の時期より大きくなることだ。カサゴやアイナメはこの時期に出てくる魚で、専用タックルを組まずとも、ライトゲームで良いサイズを狙うことができる。
アイナメやクジメといった根魚は朝マヅメが断然反応がいい。岩礁帯のボトムをジグ単で探ってみよう。
デカい魚と小さい魚を追う
冬の釣りでは、サイズの大きい魚を狙うためにはLSJを活用し、逆にライトゲームでは小さい魚をターゲットにして釣果を積み重ねるという方法が有効だ。
LSJ(ライトショアジギング)は、青物をはじめとする大型の魚を狙うために最適な手法だ。11月から12月は青物が回遊していることが多く、メタルジグや大型のミノーで狙うと良い結果が出る。
一方で、冬は小さい魚も魅力的だ。ライトゲームで狙うメバルやアジはもちろん、根魚(カサゴやアイナメ)などは、寒い季節にこそサイズが大きくなり、釣りの楽しさを倍増させてくれる。小さな魚を追い求めて、夜の間に釣りを楽しむのも、冬の釣りの醍醐味だ。
<井上海生/TSURINEWSライター>