「洗濯が終わっていない」激昂したランドリー店の客が店員をナイフで刺す(米)
米ニューヨークにあるランドリー店で今月16日、店員が客にナイフで刺される事件が発生した。容疑者は、午前中に依頼した洗濯が予定時刻を過ぎても終わっていなかったことに腹を立て、対応していた女性店員をナイフで刺した。店員は複数回刺され病院に運ばれたものの、容体は安定していると、米ニュースメディア『New York Post』などが伝えた。
事件は今月16日、米ニューヨーク市ブルックリン区にあるランドリー店「Bath 21 Laundromat and Cleaner」で発生した。容疑者の男は同日午前7時に同店を訪れ、15.34ドル(約2167円)を支払い、洗濯後に畳んでくれるサービスを頼んで店を後にした。
その後、終了予定時刻を過ぎた午後2時前、男は洗い終わった洗濯物を受け取りに再び同店に戻ってきた。ところがその日、店は多くの客から依頼を受けて忙しく、男の洗濯物はまだ洗っている途中だった。店員がカウンターにて「まだ終わっていません」と男に告げると、突然男は激昂し、持っていたナイフで店員を刺したのだ。
同僚により救急車が呼ばれ、被害者の50代女性店員はすぐに近くの病院へ運ばれた。被害者は複数回刺され重傷を負い、現在も入院しているが、容体は安定していると報道されている。
当時現場にいた被害者の同僚は、「彼女は首を切られていました。出血が酷くて、本当に怖かったです」と当時を振り返る。現場に残された柄の折れたナイフと血痕を撮影した写真が公開されており、当時の物々しさを物語っている。
事件の後、現場にいた同僚が防犯カメラの映像を確認すると、容疑者は1~2か月に1回ほど同店に訪れている常連客であることが分かった。容疑者は被害者を刺した後に現場から逃走しており、今月16日夜の時点で容疑者は捕まっておらず、警察が捜索を続けている。
なお、約1か月前、同市ブロンクス区のランドリー店にて、客の男が2人を刺した事件が起きていた。被害者のうち1人は、胴体や背中、脚を刺され、病院に運ばれたものの死亡が確認されていた。
今回のニュースが各メディアにより報道されると、「依頼を受けたのだから、容疑者の名前は分かるでしょ? なぜ公開しないの?」「お客様は神様ってことかな」「ナイフを持ち歩いて生きている人がいると考えるだけで怖い」「こんな毎日起きているような犯罪には驚かないよ」などの声が寄せられた。
ちなみに、2022年6月には米ジョージア州のサンドイッチチェーン店「サブウェイ(Subway)」にて、「マヨネーズが多すぎる」という理由で激昂した客が発砲し、被弾した店員が死亡した恐ろしいケースが発生していた。
画像は『New York Post 「Maniac customer stabs NYC laundromat worker because his dry cleaning wasn’t ready: owner」(Peter Gerber)(Obtained by the NY Post)』より
(TechinsightJapan編集部 iruy)