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満開願いヤマザクラ植樹 岡田財団が200本寄贈 名張・赤目

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棚田跡で行われたヤマザクラの植樹=名張市赤目町長坂で

 三重県内に桜の名所を増やそうと岡田文化財団(菰野町)が進める「さくらプロジェクト」の植樹祭が3月29日、名張市赤目町長坂で開かれた。財団関係者や住民ら約30人が参加し、満開の花が咲く日を思いながら苗木の根元に土をかぶせた。

 NPO法人赤目四十八滝渓谷保勝会がプロジェクトに応募し、ヤマザクラの苗木200本を贈られた。樹齢約400年のシダレザクラ(市天然記念物)がある延寿院の北側の棚田跡(同保勝会理事の私有地)に約150本、残りを天正伊賀の乱の終戦地・柏原城跡(同市柏原)などに植える予定。棚田跡には、20年ほど前にシダレザクラやヤエザクラなどを植えており、今回の植樹で桜の本数が増える。

 近くの駐車場で開かれた式典で、同財団の辻晴芳理事は「赤目四十八滝は県内でも有数の景勝地。何年後かには見渡す限り桜が咲き、県内外から多く人が集まってくると思う」、同保勝会の小川貴司理事長は「桜といえば吉野が全国的に有名だが、赤目に大きな魅力が加わる。お客さまに『すばらしい』と思っていただけるよう頑張って育てたい」とそれぞれあいさつした。

 植樹に参加した市立錦生赤目小3年の福岡すみれさん(9)は、自ら植えた木に自分の名前と、一緒に植えた同級生の名前を合わせ「すみれのはな」と名付けた。福岡さんは「桜はピンクで可愛いから好き。元気に育ったらお花見したい」と話した。

 同プロジェクトでは、2023年度から3年間で県内45団体に計5000本の苗木を寄贈する。市内では昨年、赤目まちづくり委員会もソメイヨシノ50本の寄贈を受け、同市赤目町柏原の「みんなのゆめひろば」などに植樹した。

植樹に参加した関係者ら=同

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