横浜清風高校 飯田逞真さん テコンドー世界王者に 型の部で初快挙
岩井町の横浜清風高校の飯田逞真さん(1年)が4月11日から14日まで韓国で行われたテコンドーの国際大会に出場し、型の部で優勝した。
飯田さんは「第6回WORLDONETAEKWON-DOCHAMPIONSHIPS」の14〜17歳・黒帯1段トゥル(型)部門と同キョルギ(組手)部門に出場。国内大会の実績などが評価され、3月中旬ごろに出場が決まった。
力強さ、リズム、正確性などが評価基準となる型。リラックスして試合に臨めたといい、持ち味の力強さを前面に出した演武で会場を魅了した。国際大会では自身初めてとなる金メダルを獲得し、「型は小学2年生で出場した国内大会での優勝が最後だったので、まさか勝てるとは思わなかった。力強さを評価してもらえたのかもしれない」と冷静に分析する。
組手ではベスト8に進出。足元が滑りやすいコートの攻略に苦戦し、長所である軽快なフットワークを生かした攻撃ができなかったが、得意技の飛び後ろ横蹴りを繰り出すなど、試合終了まで果敢に攻め続けた。「得意の組手で負けてしまい悔しい。相手に技を見極められてしまったところなどが課題」と反省点を述べる。
7月の国際大会見据え
テコンドーとの出会いは小学2年生の時。プロボクシングのレフリーである父親に連れられて、これまでに多くの世界王者を輩出している鎌倉市大船の岡澤道場に入門した。サッカー、テニス、水泳も体験したが、「父と共に親子でできる格闘技を探していた。テコンドーが一番楽しく、試合に勝った時の快感が格別だったので続けた」と振り返る。
次に見据えるのは7月に行われる国際大会で、型、組手ともに出場予定。「サッカーでいうワールドカップに位置付けられるような規模の大きな大会で、出場人数が多いと聞く。型、組手の両方で優勝したい」と意気込みを語る。
現在は組手の練習に注力。自身のプレー動画を確認し、技を繰り出すまでの動きが単調であるという課題を発見した。「攻撃のパターンが少ないので対戦相手に見極められてしまう。コツコツと練習を積み重ねて、7月には成長した姿を見せたい」と飛躍を誓う。
勉学にも励む高校1年生。「海外でコミュニケーションに困らないように語学力を高めたい」と考え、同校のグローバルクラスに在籍する。通学時間を活用して英単語を覚えるなどの努力を惜しまない。クラスメイトからは「テコンドー」というあだ名で呼ばれるなど早くも一目置かれる存在で、今後のさらなる活躍に目が離せない。