インド児童がしめ縄作り 合同会社ココショクが協力
十日市場町に事務所とショップを展開する合同会社ココショク(羽生友紀子代表)のスタッフが12月3日、同町にあるインド人小学校「レインボーインターナショナルスクール」を訪問。児童に向けて、正月用のしめ縄飾りを作るワークショップを開催した。
同社は日本の手仕事を次代につなぐために、職人や作家の商品に特化したECサイトを運営。ショップでの販売に加え、日本人向けにもの作りのワークショップなども行っている。
そういった活動を知ったレインボーインターナショナルスクールから「インドの児童たちに日本の伝統文化を体験させたい」との要望があり、昨年初めて実施。2回目となる今年は「日本の良き文化をもっと発信したい」との同社の思いから、畳に使うイグサを熊本県から取り寄せ、しめ縄飾り作りに使用した。
当日は羽生代表らが英語で指導。しめ縄については「ジャパニーズニューイヤーリース」と紹介し、飾ることで今年の神様を迎える準備ができていることの目印になると説明した。
児童は口頭での説明よりも見て覚える方が得意なようで、羽生代表らの実演を見ながら上手に縄をなっていった。昨年経験した子の中には、講師の指導も受けず、自分で完成までこぎつける強者もいたという。
思い思いのしめ縄飾りを完成させた児童は「日本の文化を学ぶことができて楽しかった」と一様に笑顔を見せていた。児童と一緒に参加した法人代表のアリブさんも「スクールでは勉強だけでなくさまざまな活動を行っている。新年を迎えるためのワークショップなので、素晴らしい一年になるよう願って作りました」と話した。
羽生代表も「もの作りの楽しさは世界共通。でき上がった時の誇らしげな表情がかわいかった」と笑顔で振り返った。