製造職、男性の《リアル貯金額》。貯めていても不安……。趣味をあきらめるべきですか?【FPが解説】
読者から寄せられたリアルな総資産額を大公開。質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【28歳 男性】
【貯蓄額】28歳、男性の場合
プロフィール
28歳、男性
自動車部品製造職、年収316万円
父(54歳、会社員)、母(51歳、パート)、祖母(76歳、無職)と4人暮らし
【相談内容】趣味を我慢して貯金する必要がありますか?
「実家暮らしをしているので年間100万円ほど貯金していますが、それでも将来のことを考えると不安です。趣味が車で、年間80万円ほど使います。趣味を我慢して今以上に貯金を増やす必要はありますか?」
現在の資産額の水準は?
質問者さんと同年代である20代単身世帯の貯金額は、平均が121万円・中央値が9万円です。
質問者さんの資産額は約407万円で、これは平均貯金額の約3.4倍、中央値の約45.2倍となります。
*……参考:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]令和5年調査結果」
「1人でも安心」を目指した将来設計の始め方
質問者さんは、将来に備えて趣味を我慢してでも貯金すべきかお悩みなのですね。
年間100万円の貯金をしつつ趣味の車にもお金を使えているとのこと。
現時点での貯金額は平均以上であり、健全な家計状況と言えるでしょう。
しかし、不安が拭えないのであれば、将来かかるであろう生活費を見越して備えることが大切です。
未来の生活費を想定して準備しよう
将来の不安を解消するためには、1人で暮らす場合の生活費を想定して、その分を貯金に回す方法がおすすめです。
たとえば、今より月5万円プラスでかかると想定して追加で貯金すると、年間60万円を将来の備えにできます。
お金を管理する際の大切なポイントは?
お金の管理で最も大切なのは「いくら稼ぐか」や「いくら貯めるか」ではなく、「収入の範囲内で生活する」ことです。
今のうちにその習慣を身につけておきましょう。
趣味への支出は、収入の範囲内でコントロールできていれば問題ありません。
しかし、将来、生活費が増えることを見越して支出を見直しておくとさらに安心です。
実家暮らしの今こそ未来のための家計管理を
未来への漠然とした不安を解消するためには「1人でも十分にやっていける」という自信が不可欠。
ご実家のサポートがある今のうちから収支バランスを意識した家計管理を実践し、将来に備えましょう。
まとめ
・質問者さんの貯金額は、平均貯金額の約3.4倍、中央値の約45.2倍です。
・不安が拭えないのであれば、未来の生活費を想定して準備しましょう。
・「収入の範囲内で生活する」習慣を身につけることが大切です。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。