タイで「黄色」が好まれる理由は?「色の好み」がうまれるメカニズムとは!?【本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学】
色の好みに影響を与えるもの①
◉色の好みのつくられかた
「色の好み」がうまれるメカニズムはおもしろく、何かのきっかけでとても簡単につくられてしまうこともありますし、長年かけてじっくりとつくられていくこともあります。
色から感じるイメージと性格の一致だけでなく、他にもさまざまなものが影 響していると考えられています。では、どのようなものから影響を受けるのか、みていきましょう。
①文化・宗教・歴史的な背景
色の好みは文化や宗教の影響も強く受けます。たとえばフランスでは「青」と「赤」が好まれます。「青」は神様がいる空の色という考えがあり、聖母マリアのマントの色でもあります。そして、「青」と「赤」はフランスの国旗に使われています。
よく見るものを好きになる「単純接触の原理」というものがあります。フランスでは身近な色である「青」や「赤」によい感情をもつ傾向があります。
イギリスでも、英国王室のロイヤルカラーとしても有名な「青」は好まれる傾向にあります。
中国ではお正月や結婚式など伝統的な祝いの日は「紅(赤)」を飾ります。「紅」は中国で好まれる色のひとつです。ドイツ、ギリシャでも「赤」は愛の色と結びつけられます。
日本では「冠位十二階」の最高位の色である「紫」に対して、高貴な色として良質なイメージをもつ人がいます。
国によって好まれる色の傾向
フランスでは「青」や「赤」が好まれる傾向にあります。この2色は歴史的にも意味をもち、国 旗にも見られる特別な色です。
タイで好まれる「黄色」はロイヤルカラーです。
中国では「紅(赤)」が好まれる傾向にあります。「紅(赤)」は幸せを運ぶ尊い色とされています。
冠位十二階の最上位色は「紫」で、日本で「紫」は高貴な人の象徴としてよいイメージをもたれる傾向にあります。
オランダで「橙」を好む人が多いのは、「橙」はオランダの王室に由来する歴史的な意味をもつ色だからと考えられます。
【出典】『本当の性格がわかる 未来が変わる 色でよみとく心理学』著:ポーポー・ポロダクション