心は風船? 欲求不満がストレスを生むメカニズム【眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話】
心は欲求不満で疲労していく
私たちが何気なく使っている「ストレス」という言葉は、もともと物理学の用語で「外部の刺激によっ物体が歪んだ状態」を意味しており、それが精神医学にも取り入れられました。たとえば、左の図のように風船を指で押すと、押した部分が引っ込んで歪みますが、この歪んだ部分を「ストレス反応」と呼び、ストレスを引き起こす原因である外部の刺激(指)のことをストレッサーと呼びます。メンタルの話に置き換えると、心が「歪んだ風船」、さまざまな悩みや問題が「風船を押す指」で、このふたつを合わせて「ストレス」と呼んでいます。
左の図では指は1本ですが、現実社会ではもっとたくさんの指が私たちの心を押しています。場合によっては、指ではなく拳のような大きな力で押されることもあります。風船はずっと押されていると、ゴムが劣化し弾力を失ってしまいます。私たちの心(=脳)も同じで、疲労によって弾力を失い、歪んだ状態のまま戻らなくなってしまうのです。これが「ストレスが溜まった状態」で、きちんとストレスを解消しないと、心の病気になってしまうのです。
ストレスの原因は、主に「欲求不満」です。人間には、「自分はこうしたい、こうありたい」「相手にこうしてほしい、ああしてほしい」といった欲望や願望があります。それらが叶わないとき、欲求不満を感じ、それがストレスになるのです。
ストレスのイメージ
日常のさまざまな悩みや問題がストレスになる
社会的な問題(貧困、虐待)人間関係の悩み(友人や恋人との関係、孤独感)健康の悩み(生活習慣病、更年期障害、依存症)家族の問題(家族や夫婦の不仲、子育て、看護、介護)夫婦の問題(妊活、妊娠、不仲、浮気)学校の問題(いじめ、学習の遅れ、成績、受験)会社の問題(パワハラ、セクハラ、男女格差、通勤、過労)お金の悩み(低収入、子どもへの援助、生活保護、相続)
ストレスを溜め込んでしまうとうつ病などの精神疾患や依存症の原因となる
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 メンタルの話 』監修:益田 裕介