シーバス釣り/ルアーボックスに見る釣れないアングラーの傾向とは!?
大野ゆうき『シーバス釣り超思考法』釣れるボックスの作り方を紹介
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つり人オンライン=まとめ
自分のルアーボックスには何かが足りない気がする……。そんな気持ちになったことはないでしょうか?あるいはよく釣るアングラーのボックスの中身が気になったことは?
釣果に伸び悩みを感じたときは、ルアーボックスの中身を再考してみるのもよいかもしれません。大野ゆうきさんは釣れないアングラーのボックスには明確な傾向があると指摘しています。
釣れないアングラーのルアーボックスNo.1は、似たようなタイプのルアーばかり入っているボックスです。きっと実績のあるルアーで同じようなことができるルアーばかりを各種メーカーで揃えてみたのでしょう。これでは刻一刻と変わる状況には対応できません。実績のあるルアーはもちろん入れておくべきですが、それだけでは時合を一瞬しか捉えることができず、長く堪能することは不可能です。…中略 …シーバスのコンディションにいつも使っているルアーが合っていないことで釣れないタイミングがあるかもしれません。そんな時こそ違うタイプのルアーを投げてみる勇気が必要です。
いつも同じポイントにしか行っていない人はとくにこの状態になりがちだと、大野さんは言います。いつもとは特性が違うポイントを釣りこんでみると、今まで釣ったことのないルアーの有効性に気が付きます。それをいつものポイントでも応用できるようになれば、今まで釣りこぼしていたコンディションのシーバスもヒットに持ち込めるかもしれません。
釣れないルアーボックスNo.2は、いろんなタイプのルアーが入ってはいるけれど、あまりにもルアーとルアーの間にやれることの隙間がありすぎるボックスです。たとえばバイブレーションプラグ1個、フローティングミノー1個、シンキングミノー1個、シンキングペンシル1個にワーム少し、といったように各ジャンルのルアーはまんべんなく入っているものの、これでは一つのタイプで出来る釣りが限られてしまいルアーにバリエーションがなく、細かいローテーションができない状態です。30年前はそんな感じも致し方なかったと思いますが、今では一つのジャンルのルアーでも細分化が進み、細かくレンジ・アクション・スピードを使い分けられるものが豊富にあります。それなのに「間を埋めるルアー」が存在していないことで対応できない状況が生まれてしまっているわけですが、まだ隙間の必要性に気づいていないため、揃えきれていないというのが実情でしょう。
ルアーは細分化が進んでいますが、だからといってむやみやたらに全部揃えるというのも金銭的な負担が大きいですし、混乱のもとです。まずは手持ちのルアーでカバーできていない状況に出くわしたときに、その隙を埋めてくれるモデルをひとつずつ買い足していくのがよいでしょう。
こうして経験を積んでいくことで「どんな状況でも釣れる人のボックス」を自分なりに作り上げていくこともシーバスフィッシングの楽しみのひとつです。