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歌舞伎座『錦秋十月大歌舞伎』にて、通し狂言『義経千本桜』を上演 Wキャストで世代を超えた豪華競演が実現

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10月歌舞伎座 松竹創業百三十周年『錦秋十月大歌舞伎』 通し狂言『義経千本桜』

松竹創業百三十周年を記念し、令和7(2025)年は歌舞伎座にて三大名作を一挙上演している。好評を博した3月『仮名手本忠臣蔵』に続き、9月は『菅原伝授手習鑑』、そして10月は今年の三大名作狂言一挙上演を締めくくる時代物の大作『義経千本桜』を上演する。

この度、三部制でAプロ・Bプロのダブルキャストにて、世代を超えた豪華競演でおくることが発表された。

第一部では、荒事の魅力溢れる序幕の「鳥居前」で尾上右近、市川團子が佐藤忠信実は源九郎狐を、源義経への復讐をはかる知盛の壮絶な最期を描く「渡海屋・大物浦」で坂東巳之助、中村隼人が渡海屋銀平実は新中納言知盛をそれぞれ初役で勤める。

尾上右近

市川團子

坂東巳之助

中村隼人

第二部、運命に翻弄される庶民の哀切が胸を打つ「木の実・小金吾討死・すし屋」では、無頼漢ながら愛嬌を併せ持つ主人公・いがみの権太に片岡仁左衛門、尾上松緑。当り役として演じ続けてきた仁左衛門、松緑は平成31年2月歌舞伎座での父・初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言として勤め好評を博している。

片岡仁左衛門

尾上松緑

第三部は、親子の情愛が描かれる「吉野山・川連法眼館」にて、尾上右近、市川團子が佐藤忠信実は源九郎狐を勤める。右近は令和3年南座『三月花形歌舞伎』で勤めて以来歌舞伎座で初めて、團子は初役となる。悲劇のヒーロー義経の流転に引き寄せられるように知盛、いがみの権太、狐忠信の運命が大きく動き出す壮大な歴史ロマン。

歌舞伎の醍醐味が凝縮された舞台に期待しよう。

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