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旅好きな齋藤さんが運営するまちの交流拠点。西蒲区の「マキエキマエ」。

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旅好きな齋藤さんが運営するまちの交流拠点。西蒲区の「マキエキマエ」。

巻の交流拠点として2023年にオープンした「マキエキマエ」。ここではドリンクバーカフェとして自分の時間をゆったり過ごせたり、日替わりで出店しているキッチンカーのごはんやおやつを楽しめたり、様々な過ごし方ができます。運営する齋藤さんは無類の旅好き。そんな齋藤さんに「マキエキマエ」の内装のこだわりや、地域交流に対する思いなど聞いてきました。

マキエキマエ

齋藤 奈月 Natsuki Saito

1976年東京都出身。都内のTV番組の制作会社で働き、結婚後新潟でイベント会社「株式会社ホイミ」を立ち上げる。2023年に「マキエキマエ」をオープン。テレビ番組を見ることが好きで、最近はオーディション番組を見るのにハマっている。

キッチンカーからはじまった、地域交流拠点。

――今日はよろしくお願いします。まず、ここはどんな場所なのでしょうか。

齋藤さん: 2階はドリンクバーカフェ、1階はコミュニティースペースとして自由にお使いいただけます。キッチンカーで買ったものも楽しめますよ。

――1階は誰でも使うことができるんですね。この場所を作った経緯を教えてください。

齋藤さん:夫と一緒に「株式会社ホイミ」っていうイベント会社を立ち上げたんですけど、コロナ禍になってイベントがめっきり減ってしまったんです。そこで、会社の事業のひとつとしてやっていた、米の直売をいかしてキッチンカーをはじめることにしたんです。

――キッチンカーではどんなものを販売していたのでしょうか。

齋藤さん:私が台湾のごはんが好きだったので、ルーロー飯をつくっていました。そこから、巻のまちづくりの拠点になっていたこの場所で出店することになったんです。当時ここは地元のタクシー会社さんの営業所だったんですよ。

――キッチンカーの販売を経て、「マキエキマエ」を立ち上げることになったんですね。

齋藤さん:この場所をもっと盛り上げるなら、他にもキッチンカーがいたほうがいいと思って、キッチンカー仲間に声をかけて一緒に出店してもらうことにしたんです。その後、タクシー会社さんが事務所を移すことになったので、まちづくりの拠点として「マキエキマエ」をつくることにしました。

コンセプトは、旅。

──「マキエキマエ」のコンセプトを教えて下さい。

齋藤さん:私と夫はどちらも旅が好きだったので、それをコンセプトにしました。ここは巻駅の目の前にあるじゃないですか。駅って出発点であり、帰ってくる場所だと思うんです。 だからここも、誰かの出発点であり、帰る場所になってほしいという思いを込めました。

――「マキエキマエ」のロゴにも飛行機が使われていますもんね。

齋藤さん:そうなんです。ここの2階の内装も空港をイメージしていて、青と白、シルバーをメインに使うようにしています。旅行するときって、空港に行くだけでわくわくするじゃないですか。そんな気持ちをここでも味わってもらえるようにしています。

――2階にある本棚には、日本や世界にまつわる本がたくさんありますね。

齋藤さん:500冊ほどありますね。「地球の歩き方」や「るるぶ」など……。私が大好きな台湾の本を集めたコーナーもあります。本棚の右側が日本について、左側が世界についての本を置いているんです。ここの本を読んで、いろんな場所に興味を持ってもらえると嬉しいですね。

――階段を降りた1階は、また違った雰囲気ですね。

齋藤さん:1階はみなさんに入ってもらいやすいように、周辺地域のお店やイベントのチラシや、委託されて販売している雑貨やアクセサリーを置いています。チラシを置き始めたら、前よりも人が入ってきてくれるようになったのは嬉しい誤算でしたね。

――パステルカラーの外観も素敵です。

齋藤さん:キッチンカーを呼ぶので、食欲を喚起させる黄色を、空をイメージした水色にあわせました。親しみを持ってもらいやすいようにパステルカラーにしたんですよ。

交流拠点「マキエキマエ」のこれから。

――ここでは日替わりでキッチンカーが出店しています。

齋藤さん:カレーやピザ、クレープなどのスイーツを、月にだいたい35〜40店舗とやり取りしています。 出店予定を書いたチラシを毎月お配りしているんですけど、それを見てお目当てのお店が出ている日に来てくれる方もいらっしゃっています。

――お店はどのように集められたのでしょうか。

齋藤さん:元から知っている店舗に声をかけたこともありましたが、今はほとんどの店舗さんが出店したいと連絡してくれたお店です。前は空欄もあったカレンダーも、おかげさまで埋まることが多くなってきましたね。

──ここではイベントも開催されていると聞きました。

齋藤さん:イベント会社でもあるので、せっかくならと。「マキエキマエ」ではヨガ教室や旅好きの人のためのアットホームなパーティーをしたりしています。「株式会社ホイミ」としては巻文化会館を借りて大規模なイベントもやったりしています。社名の「ホイミ」はファミコンのゲームの中の呪文で、少し回復する魔法です。 ホイミのイベントも、マキエキマエも「街を、人を、少しだけ元気にします」というコンセプトを共有して運営してます。

――「マキエキマエ」はどんな方が利用されているのでしょうか。

齋藤さん:時間帯によって変わるんですよ。日中は高齢の方が多いですね。キューバサンドにハマったおばあちゃんもいます(笑)。夕方になると保護者の方がお子さんをつれて来てくれたり、夜には学校帰りの高校生がキッチンカーで買い物したり、2階で勉強したり……。焼き鳥が来ている日は、仕事終わりのサラリーマンも来てくれたりしますよ。

――地域のみなさんがいらっしゃるんですね。齋藤さんが大切にしていることはどんなことでしょうか。

齋藤さん:地域の交流拠点として、コミュニケーションを取り続けることですね。交流ができる場所としてこの場所を続けることはもちろん、地域で行われるイベントにも積極的に参加するようにしています。地域のみなさんと関わる中で、純粋な思いやりを感じることがとても多いんです。東京で働いていたころは毎日忙しく、あまり感じることができなかったので、今、巻で皆さんのあたたかさを日々感じています。

――素敵な関係性です。今後の目標を教えて下さい。

齋藤さん:まずは「マキエキマエ」を続けることですね。駄菓子屋のおばちゃんみたいな、身近な存在になりたいですね。あとは、この建物の中でまだ手をつけられていない部分を活用していけたらいいなと思っているんです。子どもたちに内壁に絵を書いてもらったり、駅にあった連絡黒板みたいに、アナログの連絡手段をつくってみても面白いかなと思います。

――この時代だからこそ、アナログな方法で連絡をとるのも面白そうですね。

齋藤さん:きっと楽しいと思うんです。それから建物の奥にある倉庫も、キッチンカーだけでなく、出店してみたい方が使えるレンタルキッチンにしたいな、なんて考えています。ジャンルも幅広くなって面白そうじゃないですか。

――なんだかワクワクしますね。今後が楽しみです!

2階のドリンクバーカフェでは、ソフトドリンクだけではなく、「SUZUKI COFFEE」さんのコーヒーも楽しむことができます。小学生向けの使い放題パスも用意されているんだとか。学校やお仕事終わりにふらっと寄れる「マキエキマエ」。近くにお越しの際は、ぜひ足を運んでみてください。

マキエキマエ

新潟市西蒲区巻甲2548−1

営業時間 11:00~18:00

定休日 第2以外の土曜日、日、祝

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