舞台『鋼の錬金術師』―それぞれの戦場―が開幕 舞台写真&一色洋平・廣野凌大らキャスト・スタッフコメントが公開
2024年6月8日(土)東京・日本青年館ホールにて、舞台『鋼の錬金術師』―それぞれの戦場(いくさば)―が開幕し、舞台写真&キャスト・スタッフコメントが公開された。
原作は2001年より2010年まで、月刊「少年ガンガン」(スクウェア・エニックス刊)にて連載され、日本漫画界における歴史的名作となった荒川弘の代表作『鋼の錬金術師』。舞台の第一弾公演は2023年3月に大阪・東京で上演され、舞台効果と俳優の身体表現の限りを尽くした演出、原作から飛び出してきたようなリアルなキャラクタービジュアル、物語を劇的にいざなう生バンドによる演奏が大きな話題を呼んだ。
待望の第二弾公演も主演のエドワード・エルリックは一色洋平/廣野凌大がWキャストで続投。新たな仲間を迎え、「賢者の石」を巡る物語は複雑に絡み合っていく……。混沌の渦中を力強く突き進むエルリック兄弟の旅を劇場で楽しもう。
本公演は6月16日(日)まで日本青年館ホール、その後、6月29日(土)~6月30日(日)大阪・SkyシアターMBSにて上演される。
出演者コメント
■エドワード・エルリック(Wキャスト) 一色洋平
原作序盤で大人にキツイ目をするような描写が目立ったエドも、今回辺りから“旅をする自分たちがいかに愛され、支えられていたか”を実感するようになります。
自分たちが旅をすることで犠牲者が出るだなんて、思ってもみなかった。それでも…前へ。絶望の中から一筋の光を求め立ち向かうエドを演じることで、僕自身が今、変わってきています。
自信作です。
全員でそう実感し合えた稽古場でした。旅の続きへ…いざ出発です!
■エドワード・エルリック(Wキャスト) 廣野凌大
またエドを演じられることがとても嬉しいです。今回の見どころは「ハガレン」の凄まじい展開とパワー、あと俺の演技です。
自分が背負いすぎなくても、物語とキャスト、キャラクターたちが自分をエドとして生かさせてくれると気が付かされました。間違いなく自分の代表作として誇らしく、胸を張りたくなるほどの作品です。
自分の役者人生の中でこれほど壮絶に汗や涙、感情を曝け出せることがなかったので、この作品が今の僕のベストです。それくらい自信あります。
■アルフォンス・エルリック 眞嶋秀斗
一人では走り切ることができなかった第一弾公演。
カンパニーの皆さんのカラフルな花のような笑顔に力をもらい、劇場に足を運んでくださった皆様のおかげで、舞台ハガレンの旅を出発することができました。
今作はWキャストのエドワードにそれぞれの色をより強く感じています。
二人の呼吸を、一緒にアルフォンスを演じる桜田航成さんと感じて、旅の続きへ。
そして舞台上で錬金術のように生み出される生バンドの音楽は、時空も超え、身体の中まで響いてきます。
劇場でお会いできたら嬉しいです!
■ウィンリィ・ロックベル 岡部 麟
楽しく熱心に稽古に打ち込んできたもののプレッシャーは相変わらず重く感じています(笑)。第一弾で築いたこの座組での絆、そして本公演を迎えるにあたって新しく加わった仲間と過ごしたこの期間でその絆はより強固なものになったと思います!
同じ座組で新たな物語をお届けするのが初めてなのでウィンリィとして旅をするのも仲間と過ごせる日々も本当に充実しています。全員身を削りながら錬成したこの熱き物語を是非、劇場で、生で触れてもらいたいです!お待ちしています!
■ロイ・マスタング(Wキャスト) 蒼木 陣
前回以上に深く描かれているロイ・マスタングの人生を、いつも支えてくれている軍部のメンバーや新しい仲間と共に表現出来ることを楽しみにしています。今回は壮大な戦いも待っていますので、前作より大きくなった姿をお客様に届けられるように頑張ります。是非新しい旅のエネルギーを生で感じていただけたら嬉しいです。
■ロイ・マスタング(Wキャスト) 和田琢磨
舞台『鋼の錬金術師』―それぞれの戦場―
今作品は副題通り、様々な場所での様々な戦いが描かれています。荒川先生が描かれた愛すべきエルリック兄弟の旅路の途中には民族同士の争い、科学技術の軍事利用など現代社会にも通ずる人間の愚かさと愛おしさがこんなにも色濃く混在していたのかと石丸さんの演出を受け気が付かされました。そういった場面に現れる一人ひとりの生き様にも刮目していただければと思います。
■ジャン・ハボック 君沢ユウキ
ハボック、スカーの兄、二役で全く違うアプローチから石丸さんと何度も稽古させていただきました。どちらも愛せる男になっていたら幸いです。 そして舞台ハガレンの最大の魅力は、演出部、技術部、バンド、多くのスタッフの皆様とキャストの連動で、 通し稽古は二週間目で早々に終え、 シーンや台詞が一秒単位で音楽と転換にシンクロするよう、何度も繰り返し全員で追求してきました。一人で戦っている者は誰もいない舞台ハガレン。劇場で僕らと共にシビレに来て下さい!
■リン・ヤオ 本田礼生
ついに幕が上がります。とても濃密で、とても充実した、幸せな稽古期間でした。
今回からこの座組に参加して、改めて思うのは、とてつもないパワーを持っているチームだということです。
一致団結という言葉がありますが、この座組のためにあるのではないでしょうか。原作を愛し、演劇を愛し、瞬間を生きる、美しい作品になっていると思います。
最後までリンとして、楽しく、厳しく、楽しく、楽しみたいと思います。
劇場でお待ちしております。
■フー 新田健太
第一弾では殺陣師として参加させて貰っていました。 キャストの皆さんが本番前に円陣を組み、気持ちを錬成してる姿がとても印象的でした。『鋼の錬金術師』の物語を届けるために稽古場から必死に闘い、仲間を信じて歩んできた様を近くでみさせてもらってたからでしょうか。 自分もハガレンの物語とあの円の一部になれると考えたらとても嬉しかったですし、と同時にそこに行き着くためには生半可な事はできないぞと、身が引き締まる思いでした。 今回から参戦のシン組 フー役を演じさせて頂きます。 本田礼生さん演じるリン(若)を筆頭に我々の生き様をしかとお見せできるよう誠をつくします。 よろしくお願いいたします。
スタッフコメント
■原作 荒川 弘
新しい舞台では東方からの使者、リンたち一行が登場します。
錬金術も戦い方も全く違う彼らとエルリック兄弟がどんな物語を繰り広げるのか、今からとても楽しみです。
フー爺さんを演じられる方は殺陣師だとか! フー爺さん、ランファンコンビと兄弟のバトルも、ついに見せ場がくる(!?)マスタングとあの人の戦いも、舞台上でどんな演出やアクションを見せていただけるのか、わくわくしかありません。シャオメイはどうなるんでしょうね。演出家の石丸さち子さんが「考えがあります」とおっしゃっていたので、それも楽しみにしています!
■脚本・演出 石丸さち子
第二弾「それぞれの戦場」では、ハガレンの中心にあるエルリック兄弟以外の旅も、深掘りして描いていきます。皆いつも、何かを探し求めている。皆、誰か愛する人の後ろ姿を追っている。皆、誰かに手を伸ばし、届かないでいる。だから戦い続けている。愛と憎しみの振り幅いっぱいに。稽古場では、全員で探し求めてきました。舞台ハガレンという旅は、一人でも楽しめなかったり置いてきぼりをくっていたら、旅自体の魅力が失われてしまう。だから、全員で助け合い寄り添いあって作ってきました。ですから、今、上々の仕上がりで初日を目前に控え、皆、笑顔でいっぱいです。原作『鋼の錬金術師』の世界を、損なうことなく、愛し抜いて描き。かつ今を生きる俳優たちの現在や、演劇ならではの手法も活かした舞台版。是非是非、劇場で御覧下さい。
■音楽監督 森 大輔
昨年の第一回公演に引き続き、今回もバンドでこの世界に参加できることを嬉しく思います。
劇中のキャラクターたちの生き様に触発されながら、「芝居と音楽の融合」という前回以来のテーマに、さらに踏み込んだところで挑戦しています。
バンド一丸となって奏でる音が、客席の最後列にまで届く風となりますように。
そして、舞台上で生まれる空気を会場全体で共有できますように!