<婚約者は隠れマザコン?>初めて聞かされた「お義母さん」の話【まんが】
私はサヤカ。都内で一人暮らしをしながら、ホテルに勤務しています。私には大学生の頃から7年お付き合いをしている彼(リョウイチ)がいます。今日は私の28歳の誕生日。これからリョウイチとお誕生日祝いの食事をします。待ち合わせのときからなんだかソワソワしているリョウイチ。ひょっとしたら今日、プロポーズをされるかも……? いやいや、なにを期待しているのよ自分……。リョウイチの落ち着きのなさに、私までソワソワしてしまいます。
リョウイチは優しくて、ハッキリした私とは正反対の性格です。社会人になってからは休日が合わず、すれ違いの日々が続いて何度か別れの危機もありましたが……。結婚を決めたとたん、いろいろなことが一気に動きはじめました。
これまで実家の話題を持ちだすことがほとんどなかったリョウイチ。こんなに具体的に、ご両親がどんな人だったかを聞くのは初めてです。なんだかお義母さんはクセの強そうな人で……。思いがけない話を聞かされ、少々不安がよぎります。 リョウイチにはお義母さんが敷いたレールの上を、これまでずっと仕方なく歩んできたという感覚があるようです。お義母さんは思いどおりにならないと当たり散らすのだそうで……。まだ会ったことはありませんが、そんな話を聞くかぎりあまりいい印象ではありません。
ただ義実家はかなりの遠方で、飛行機で行くような距離の場所にあります。結婚してもそうたくさん顔を合わせる機会なんてないはずです。たとえ良好な関係を築くのが難しくても「会っているときだけ頑張れば大丈夫だろう」。そう思っていましたが……。
彼の母親が失礼すぎて唖然!「息子の嫁になる人に言う?」
お父さんは物腰柔らかな印象でしたが、お義母さんは……。リョウイチに聞いていた以上に強烈な人でした。こちらの話をさえぎって自分だけしゃべりつづけ、「いつでも自分が中心じゃないとイヤな人なんだろうなぁ」といった印象を受けます。
お義母さんはどうやら自分でリョウイチの結婚相手を決めるつもりだったようで……。「急に女性を連れてくるなんて、ましてや結婚なんて」と、私の存在をたいそう残念がっている様子。その後も耳を疑うような言葉が次々に出てきました。
これから嫁になろうという私を目の前にして、繰り返される失言……。「お隣さんの親戚のお嬢さんはすごくいい子だったのに」「せっかくオーナーと親族になれるご縁がありそうだったのに」なんて、失礼にも程があります。お義母さんはあえて私を試しているのでしょうか。常識では考えられない発言に対して、そんなふうに勘ぐってしまいます。 ただリョウイチが言っていた「なにもかも母親に決められてきた」という言葉には、妙に納得した自分もいました。はじめてお会いして数時間。私はもうすでにお義母さんに対して不快感を抱きつつあります。結婚して、これからうまくやっていけるでしょうか。