子ども議員が町に提言 町内全校から20人が参加
子どもの視点で町政について意見や要望を発表する「愛川町子ども議会」が10月27日、町議会本会議場で開かれた。町内の小・中学校と県立愛川高校から計20人の「子ども議員」が参加し、小野澤豊町長ほか町幹部職員に質問を投げかけた。
子ども議会は、町の将来を考え、町民としての自覚や郷土愛を高めることなどを目的に、1996年度から隔年で開催されている。
高峰小6年生の谷島李議員は「自然を守り、多くの人が訪れるまちにするために、三増を芸術の村にしてみては」と提案した。答弁に立った小野澤町長は「三増では自然を大切にした町づくりを進めており、乱開発が起こらないようにしている。ロードレースや合戦まつりなどを行っているが、芸術の村も素晴らしいアイディア」と話した。また、田代小6年生の議員は、町を活性化するための「仮装行列」などを提案。実行委員会方式やクラウドファンディングなど運用面についても構想を発表した。小野澤町長は「都内でもハロウィンのイベントが多く、大変ユニーク」と評価した。
また、中津小6年生の馬場風光(かざみ)議員は「小学生で初めて給食を食べた時、温かい食事で感動した」との経験から、中学校の完全給食化を要望すると、小野澤町長は「小学校で中学校の給食を作る親子方式を視野に検討を進めている。実現できるよう頑張りたい」と意欲を語った。
この他にも、「誰でも参加できるマラソン大会」や「スポーツ施設の充実」「主要な信号への防犯カメラ」のほか、「直通バス」など公共交通の充実に対する要望もあがった。
参加した子ども議員からは「愛川町をより発展させようとする発表がたくさんあり、町を良く知るきっかけになった」「皆さんの意見で自分の視野が広がった」などの感想があがった。