アルムナイネットワーク構築を促進する取り組み 退職者との懇親会をフードデリバリーで支援
法人向けフードデリバリーサービス「eazy catering」を提供するノンピ(東京都千代田区)は1月24日、ハッカズーク(東京都千代田区)と連携し、アルムナイ(退職者)懇親会向けの食事の提供を行ったと発表した。
単なる食事提供で終わらないノンピの人と人をつなぐ仕掛け
ハッカズークは、アルムナイの関係性を維持し続けるためのプラットフォームを運営。ハッカズークがノンピと連携したのは、「単なる食事提供ではなく、人と人をつなぐツールとして活用できる」ノンピの食事を提供し、従業員とアルムナイのコミュニケーションの促進することを目的とした。
eazy cateringを活用した懇親会は1月中旬に都内のハッカズークオフィス内で開催され、ハッカズークのクライアントの現役社員とアルムナイの約15人が参加した。
ノンピによると、料理を囲み和やかな雰囲気の中で会話が弾み、参加者からは以下の声が寄せられた。
・以前の開催と場所、食事、コンテンツが違ったこともあって、より盛り上がった感じがした。柔らかい雰囲気で楽しかった(現役社員)
・退職の際に気に掛かっていたことを反省していたので、実際に会う機会があって謝れてよかった。成長した自分を見せることができた(アルムナイ)
・昔の友達と飲むのと同じくらいラフに楽しめた(アルムナイ)
若い年代ほど退職者同士、退職した企業とのつながりにポジティブ
アルムナイ活動の取り組みは、あらゆる人事施策に関連しており、採用だけではなく、採用ブランディング、副業や業務委託、サクセッションプラン、キャリア自律の推進、従業員教育、IR情報の拡充など企業にとって多様な価値につながっている。
さらに、アルムナイ・リレーションシップの向上は、企業のイノベーション創出にも寄与するとされ、近年、「アルムナイ」とのコミュニケーションの重要性が高まっている。
若い年代になるほど、退職者同士や企業とのつながりに対してポジティブな認識を持つとされ、実際、ハッカズークが2024年11月に発表した「2024年最新版 アルムナイと再入社に対する認識調査」の結果によると、「自身が過去に所属していた企業の退職者同士のつながり」については、20歳代の7割超(71%)がかかわりを持ちたいと考えており、30歳代や40歳代でも半数近くが同様の考えを持っていた。
また、20歳代の6割近く(59%)が、「自身が過去に所属していた企業とのつながりを持ちたい」と考えており、全体でも39%が「非常にそう思う」、「そう思う」とポジティブな回答を示した。
ノンピは、今回の事例を皮切りに、リモートワークの普及や働き方の多様化が進む中、「食」を介した対面でのコミュニケーションの場の提供をさらに強化していく方針で、「『食』がもたらす価値をさらに広げ、企業文化やコミュニケーションの活性化に貢献していく」としている。
ノンピの発表の詳細は同社の公式ホームページで確認できる。