秋のエギングシーズン開幕【静岡・伊豆】新子調査で700gアオリイカをキャッチ
9月9~10日(火)の小潮でアオリイカの調査を行いました。今回は、伊豆の地磯、下田犬走り堤防、稲取堤防のエギングでの調査結果をご報告いたします。
東伊豆でエギング調査
伊豆東海岸の水温は9月でも27度前後と依然として高温。日中には青物が回遊しているものの、アオリイカにとってはまだ最適な条件とは言えません。また、伊豆の伊東地区の堤防は10月1日に解禁予定。今回は、それ以外の場所での調査となりました。
伊豆地方特有の北東の季節風「ナライの風」が吹く時期ではありますが、まだ南風が残り、残暑が感じられる状況。少し時期が早いかもしれないと思いつつも、稲取港のポイントに向かいました。
稲取港は駐車場があり、入りやすいポイントです。そのためアオリイカへのプレッシャーも高めですが、沖からフレッシュなアオリイカが補充されやすいという特徴もあります。
釣行開始
甥と共に16時にポイントへ到着。南風は1m程度で、風表でも気になるほどではありませんでした。潮色はクリアで、上げ潮の潮止まりまであと7分。絶好のタイミングで釣りを開始しました。
晴天で光量が多く、ベイトフィッシュは確認できず、墨跡も見られない状況。このポイントは湾の左からの潮に乗ってアオリイカが湾奥に入ってくる場所。上潮のタイミングで、好釣果が期待できるエリアです。
ケイムラのエギで攻める
最初に選んだエギは「ケイムラカラー」。紫外線発色で、伊豆のデイエギングの定番カラーです。ただ、今回は新子の調査ということで、夜光系の「濁り潮マスター」をチョイス。好奇心旺盛なアオリイカを狙いました。
アクションは、アオリイカにエギを発見してもらうため、アピール力の高い動きを意識。中層をメインに、カウント15~20秒で着水させた後、3~5回シャクリ上げてテンションフォール。再びアクションを入れて狙いました。
エギを使い分けてアオリイカをキャッチ
「フィンエース3.5号」「ダートマスター3.5号」「アオリQ3.5号」のエギを使い分け、アオリイカを狙ったところ、すぐに「ダートマスター3.5号濁り潮マスター」に秋イカサイズのアオリイカがヒット。足に好反応。
続いて「アオリQフィンエース」に交換しましたが、反応はあるものの抱き込まない様子。再び足付きのエギに戻すと、アオリイカが再度反応し、2杯目をキャッチしました。
甥は単独で下田の犬走り堤防へ。
夕方、先日の地合いを狙い、1投目で「ダートマスター3.5号モンスターマスター」にてアオリイカをゲット。サイズは少し大きめの個体でした。
700gのアオリイカを手中
私は単独で伊豆の地磯に向かい、17時にポイント到着。上げ潮、潮止まり直前のタイミングでの調査です。潮目がある好条件でしたが、昨年より1か月早い調査ということもあり、アオリイカの反応はまだ控えめ。「アオリQ3.5号」を使って潮の動きを確認しましたが、それほど流れは強くありませんでした。
そこで、「アオリQマグネットSS」を使用し、潮の流れに乗せ、自然にエギを流しながら丁寧にアクションを加えたところ、重みを感じるアタリが。竿を起こすと生命感があり、スプールを抑えフッキング。新子では味わえない重量感とジェット噴射。胴長25cm以上、重量700gの良型のアオリイカをキャッチしました。
日が落ちたタイミングで、「アオリQフィンエース3.5号」に交換し、1投目で新子サイズのアオリイカがヒット。ここで潮止まりとなり納竿としました。
釣果をあげるコツ
釣果を上げるコツは、海の変化に気付くことです。海面にできた泡や浮遊物の動き、ベイトの動きなど、少しの変化を見逃さないことが重要です。エギをシャクった際に感じる重さや軽さの変化も、重要なサインになります。
さらに、地形や潮流の把握も欠かせません。「この方角に沈み根があり、潮が当たって右側にヨレができる」といった地形の理解が、釣果に繋がります。
今回の釣行を振り返ると、夕まずめの地合いにタイミング良くポイントに入れたこと、釣り場のパターンを把握できていたことが、成功の要因といえます。テクニックとしては、足元までの回収時にタダ巻きを入れ、最後まで気を抜かないことが重要です。
伊勢海老の漁と注意事項
9月15日以降、伊豆では伊勢海老の刺し網漁が始まりますので、ウキや発泡素材の浮きに注意が必要です。
また、堤防での釣りでもライフジャケットの着用を推奨します。ナイトエギングでは高確率でアオリイカが狙えますので、秋のエギングを存分に楽しみましょう。
<野中功二/TSURINEWSライター>