猫が『早く老いてしまう』ダメな飼い方4つと理由 その食事や接し方、本当に大丈夫？
1.不適切な食事
猫の健康において、毎日の食事は非常に重要です。
栄養バランスの悪いキャットフードや人の食べ物を与えることは、猫の健康を害して早期老化を引き起こすことがあります。とくに人が食べる食品は、猫が食べてしまうと有害な成分が含まれていたり栄養が偏ったりして、猫の体に悪影響を及ぼすことがあります。
愛猫の主食には「総合栄養食」のような、バランスの取れたキャットフードを与えて健康管理を行いましょう。
2.遊ぶ時間が少ない
猫は本来、狩りをする動物で、室内飼いの猫でも狩猟本能を満たすような運動が必要です。
遊ぶことが少なく体を動かさない猫は、肥満や筋力の低下を引き起こして結果的に早く老いてしまう原因となります。
狩り遊びのように心身共に満足できるような運動がなければ、猫も刺激のない毎日を送るようになるため、次第に動きたがらなくなってしまうのです。
必ず遊び時間を確保し、おもちゃやキャットタワーを利用しながら定期的な運動をさせましょう。
3.ストレスを感じやすい環境
猫は非常に敏感な動物で、環境の変化や他の同居動物との関係などでストレスを感じやすいです。
ストレスが溜まると、免疫力の低下や病気の原因となり、早期老化を招くことがあります。気にかけてあげたいことは、猫が高いところから周囲を見渡せる場所や体がすっぽりと隠れるような隠れ家を作ることです。
猫がストレスを抱え込むことがないように、猫が好みそうな居心地の良い空間で過ごさせてあげましょう。
4.定期的な健康チェックをしていない
猫は痛みや不調を隠す傾向があるため、飼い主が気づかないうちに病気が進行していることがあります。猫が元気そうに見えていても、表情からではほとんど分からないものです。
年に一度は動物病院で健康診断を受けるようにすると、猫が陰で苦しい思いをしにくくなりますし、早期発見と早期治療が可能になります。
一方で、自宅ではブラッシングや爪の手入れなどの基本的なケアを怠ると、毛球症や皮膚病、ケガなどにつながり、愛猫の健康に悪影響を与えます。
若い猫よりも高齢の猫は自分で行う毛づくろいが難しくなることもあるため、猫が自分で出来ないケアは飼い主さんがサポートして、清潔な状態を保ってあげたいですね。
まとめ
猫が早く老いてしまう飼い方として気をつけたいのは、適切な食事、運動、ストレス管理、健康チェック、そして日常のケアを心掛けることです。
どれも猫の健康を守るための基本的なお世話ですが、猫の性格や種類によって個体差があるため、愛猫の様子を見ながら足りないお世話を補うようにしましょう。
大切な家族である猫の健康を守り、できるだけ長く一緒に暮らせるように、日々の小さな疑問を見過ごさないようにしていきたいですね。
(獣医師監修：加藤桂子)
