秦野・坡州友好協会 福森会長の功績称える 関係者ら集い祝賀会
永年に渡る国際民間交流活動が評価され韓国・坡州(パジュ)市から昨年、一日名誉市長の任命と名誉市民証が授与された秦野・坡州友好協会の福森登会長。これを記念し2月25日、同協会メンバーや韓国側関係者ら約170人が秦野商工会議所に集い、祝賀会が行われた。
交流続け四半世紀
秦野市と坡州市の交流は、1996年に、坡州市役所の職員が秦野市を友好都市候補として実務調査したことから始まった。親善交流の要となる組織として、秦野・坡州友好協会が2000年に発足。05年には、秦野市と坡州市の友好都市締結が結ばれた。
両市はこれまでに少年サッカー交流事業や中学生英語スピーチコンテストの入賞者派遣などの青少年交流事業、その他の年代・団体も交流を図り絆を深めている。17年には、坡州市に秦野市と交流することを目的とした坡州・秦野友好協会が設立された。福森会長は16年に第3代会長に就任。坡州市への訪問は、これまで40回以上となる。
隔年で互いの都市を行き来している秦野・坡州友好協会と坡州・秦野友好協会。昨年は秦野・坡州友好協会が坡州市を訪問する年で、福森会長を含めた15人が現地を訪問。現地滞在中に名誉市長の任命と名誉市民証の授与が行われた。坡州市で外国人が一日名誉市長に任命されたのは、福森会長が初となる。
約170人が祝う
祝賀会は秦野・坡州友好協会の石井貞男副会長が発起人となり行われた。当日は坡州・秦野友好協会の金慶善会長のほか、金玉彩駐横浜大韓民国総領事、高橋昌和秦野市長、神倉寛明県議、谷和雄県議ら約170人が参加。福森会長の功績をともに祝った。
あいさつに立った福森会長は「(昨年の訪韓時)金浦空港に迎えが来て、坡州市役所に行きました。市長室に通されたのですが、ところが市長がいないんですね。しばらくして『準備ができたのでどうぞ』『今日は福森さんが坡州市の市長です』と言われ、すごい演出だなと思いました」と一日名誉市長任命の際のエピソードを話した。また、これまで行ってきた交流活動にも触れ「お互いの市を行き来するなど、これまで25年交流を続けてきた。このような関係を、ますます長く続けていきたい」と思いを語った。
今年1月1日、市制施行70周年を迎えた秦野市。今年は坡州・秦野友好協会の訪問団が秦野市を訪れ、11月3日の市民の日などに参加する予定だという。