【詐欺師のレシピ】第3回:儲け話は、お茶の転売。国際ロマンス詐欺師かなえ式「魚のフライの中身チャーハン」
昨今はネットからではなく電話(アポ電)での詐欺が多発しているが、いまだSNSなどのDMからコンタクトしてくる詐欺師は多い。
たとえば今回ご紹介する、台湾でカメラマンとして働いていたという「もりた かなえ」さんもまた、インスタのDM → LINEへ誘導する黄金パターンで懐に潜り込んできた。
最初は普通に仲良くなるフリをして、頃合いを見つけては金儲けの話をしてくる典型的な「国際ロマンス詐欺師」だったが、私はしつこく炒飯について聞き込んだ。
すると突然……
【画像&映像】どのように作るのかの詳細はこちらのインスタをチェック
観念したのか、詳しいレシピを送ってきた〜! だが、説明に矛盾もある。それについて質問したのだが、うまくはぐらかされたため真相は闇の中。
しかし私も日本の調理師免許を所持する大の料理好きなので、なんとなくの推測はできる。ということで、以下が、私なりに解釈した「かなえ式チャーハン」のレシピである。
【材料】
・冷たいご飯
・唐辛子6本
・エシャロット(エシャレット / 根らっきょう)3〜4本
・ニンニク4かけ
・魚のフライ(中身だけ取り出したもの)
・塩(小さじ1)
・卵1つ
【作り方】
1、唐辛子を熱湯に浸しておく。
2、魚のフライの衣を剥いで中身だけ出す。
3、柔らかくなった唐辛子、エシャレット、ニンニク、魚フライの中身をすり鉢で潰す。
4、中華鍋に油を入れ、まずは卵を焼いて、やや半生状態で別皿に移す。
5、すり潰した「3」の具材をカリカリになるまで炒める。
6、その後、塩と冷飯を加え、均一になるまで鍋振りしながら炒める。
7、「4」で作った半生の卵焼きを加え、鍋振りしながら炒めて……
\(^o^)/完成〜\(^o^)/
で、食べてみた感想は……
少々しょっばい。この分量で「塩(小さじ1)」は多かったかも。
しかし、それ以外の味付けは完璧であった。
白い魚の味もするし、“つぶしニンニク” のパンチ具合、エシャロットの歯応え、唐辛子の存在感は「本場」の貫禄さえ漂わせていた。
おそらくだが、塩は小さじ半分。次に、卵は1つではなく倍の2つ。そして、今回エシャロットは3本入れたが、6本くらい入れても良かったかも? また、いろどりとして、エシャロットの葉の部分も有効に使うべきだった。
そのくらいのチューニングだけで、唯一無二の「魚のフライ(の中身だけ)チャーハン」が味わえるのだから、極めて完成度の高いレシピだったと言えよう。
【改良した材料】※作り方は上記と同じ
・冷たいご飯
・唐辛子6本
・緑の葉付きエシャロット(エシャレット)6本以上
・ニンニク4かけ
・魚のフライ(中身だけ取り出したもの)
・塩(小さじ半分)
・味の素ほんの少し
・卵2つ
ちなみに、かなえさんの金儲け話は「お茶(プーアル茶)の転売で大儲けできる」的なものだった。たしかにこの塩辛い炒飯には、キンキンに冷えたプーアル茶が最高に合う。
私のチャーハンBEST3に入るほど好きなチャーハンは『桂花ラーメン 新宿ふぁんてん』のチャーハンなのだが、同店もお水ではなく「キンキンに冷えたプーアル茶」が無料で出てくる。チャーハンとプーアル茶の相性は抜群なのだ。
今度、改良したレシピならびに、冷え冷えのプーアル茶とセットでリベンジしてみたいと思う。日本と台湾のハーフであるというかなえさん、ありがとシェイシェイ。またひとつ、私の炒飯世界が広がった。
執筆:迷惑メール評論家&チャーハン探求家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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