「ラジオはリスナーと同じ時間を過ごしている感じ」別所哲也が大竹まことと語る「距離」
大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、7月23日の放送に俳優の別所哲也が出演した。「J-WAVEの朝の顔」としても知られる別所が、ラジオにおけるリスナーとの距離を語った。
大竹まこと「朝の顔。朝は何時(なんじ)からですか?」
別所哲也「月曜から木曜の朝6時から9時までの3時間、生放送させていただいています(『J-WAVE TOKYO MORINIG RADIO』)。毎日4時半ごろに起きています」
大竹「すごいねえ。19年も。もうルーティンに入っているね」
別所「金土日はないんですけど、普通に4時半に起きて、まだ寝ている犬を起こして『お散歩行こう』と言っています(笑)」
大竹「還暦を迎える?」
別所「私、今年、60(ロクマル)ボーイ。還暦ということで。実感がなくて精神的には36歳ぐらいの気分です。こんな60歳でいいのかな、と思います」
大竹「同じです。こんな76でいいのかな、と。ラジオはリスナーとの距離をどう考えています?」
別所「最初はマイクがあって、リスナーの方とどうつながるかわからない中でした。いまはSNSでの反応もある。小学6年生だった子が卒業して中学生になりました、社会人になりました、など、親戚が増えたような。そんなイメージです」
大竹「俺のラジオは誰かが死にました、とか、そんな(投稿が来る)。『一緒に聴いていた父さんが亡くなりました。父さんが亡くなっても聴いています』とか。距離はほかの媒体と比べてどうですか?」
別所「圧倒的に近しいというか。ラジオDJというもの、特にJ-WAVEさんなので独特のブランディングがある。ジョン・カビラさんの番組を引き継いだので、横文字をたくさん入れなきゃいけない、と勝手に思っていたんです。でもだんだん、自分らしくいればいいや、と考えるようになって。いまは『おはようモーニング』『ご機嫌は自分でつくるもの』など、勝手にいろいろ言っています。ラジオってあまり取り繕っても仕方ないところがあって」
大竹「そうなんだよね。テレビってタイトでしょう。俺が出させてもらっているものなんか、とてもいい話をされている方でも、タイトに話さないと番組の要望に応えられない。テレビ観ていると、そうしゃべれる人だけ生き残っていくね、と思う」
別所「キャッチーなことをパッと言ってパッと終わる、みたいな。そういうコメントを求められますね」
大竹「ラジオは、やっていて言うのもなんだけど、けっこうダラダラしゃべってもいいというか。いろいろな角度からツッコめる雰囲気がある。聴いている方も、勝手にだけど許してくれるんじゃないかな、と思うよね」
別所「僕は朝の番組なので、暗いニュースもいっぱいあるけど1日、気持ちよく始めていこう、という感じで音楽とともにやっています。でも調子のいい日と悪いはあって。そんなときもリスナーから『きょうは元気、大丈夫ですか?』『きょうは元気いただいています』とか。これがうれしいですし、自分のペースでできる感じがありますよね」
大竹「こっちもルーティンだけど、聴いている人もルーティンなんだよね。たまにコンビニかどこかで声かけられて『聴いています』と言われると、うれしい」
別所「わかります。メチャクチャうれしい。6時から9時なので、1時間ごとに変わるんですよ。6時台は『お弁当つくっています』、パン屋さんが『パンをつくっています』、7時台は『子供たちを送っています』、8時台になると『オフィスで』『子供たちがいなくなって家でゆっくり』とか。朝時間を一緒に過ごしている感じがします」