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延べ竿1本で楽しむ堤防アジ釣りのススメ【初心者からベテランまで】実釣で17匹の本命をキャッチ

TSURINEWS

堤防のウキ釣りで仕留めたアジ(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

堤防釣りをもっと手軽に楽しみたい方へ、今回は延べ竿を使ったアジ釣りをご紹介します。コスパ抜群の道具でシンプルに挑むこの釣り方は、初心者からベテランまで幅広い層におすすめです。自作仕掛けや餌の選び方、釣行のコツまで詳しく解説。さらに釣った魚の美味しい食べ方も!手軽さと満足感を両立する釣り体験をぜひお試しください。

アジ狙いでのんびりとウキ釣り

今回は延べ竿を利用した堤防からのアジ釣りをしました。巷ではワームを使用した通称アジングと呼ばれる釣り方が人気ですが、筆者は延べ竿を使った釣りが大好きなため、こちらの釣り方をご紹介いたします。

タックルについて

道具はなにも高級なものは必要ありません、安価な延べ竿で十分楽しめるのが堤防での延べ竿釣りの魅力の1つです。ちなみに筆者の当日使用した竿は4.5mで1,700円ほどの懐に優しいお値段でした。

竿は渓流竿か振り出しへら竿(長さは釣り場によって4.5mを基準に短いものは3.3m、長くて5.4mを用意しますが、重すぎると負担になるので軽めの物を選びます)、釣行日は4.5mを使いました。

当日使用したノベザオ(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

道糸とウキについて

道糸はナイロン1号〜1.5号を目安にしています。当日は1.5号を使用しました。

仕掛け類は既製品や玉浮き仕掛けと棒浮き仕掛けなどありますが、私は自作のシモリウキ仕掛けを予め用意し使用します。

玉ウキと棒ウキ(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

初めは既製品を使い徐々に棒浮きに慣れて最後は自作シモリウキ仕掛けにステップアップするのも楽しみ方ですね、自作シモリ仕掛けでアタリをもらえて釣れた際は喜びも倍増ですよ。

市販の仕掛けでもOK(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

シモリウキの場合ですがウキ止めは輪ゴムを利用した止め方がベストです。爪楊枝の先端でも止まりますが稀に道糸に傷が入る時もあるため注意が必要になります。

筆者の自作シモリウキ(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

針とオモリについて

針はアジ針がいいのですが、手元にないため代用としてウミタナゴ針の5号を使いました。その他に小アジ狙いの場合はサヨリ針も有効です。

オモリはガン玉で調整しますがシモリウキの場合細かい調整もできる板オモリを用意して浮力具合を整えたほうがいいでしょう。

当日は4つあるシモリウキのうち上2つを水面上に、3つ目は水面から少し下に4つ目は海中に漂うように浮力調整を釣り場で調整しておきました。

ウミタナゴやサヨリ針を代用できる(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

エサについて

使用する餌は撒き餌と食わせ餌のオキアミです。撒き餌はメーカー各社から常温タイプのチューブ餌がありますのでそちらが便利。

冷凍タイプのブロック状に切られたオキアミもありますが筆者は解凍時間の手間と独特の匂いが大の苦手。私のおすすめは、マルキユーのアミ姫で、匂いもなく使いやすいと思います、なにより常温保管できるのが大変便利なのです。

常温保存できるアミ姫(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

作り方はアミ姫をコマセバケツかバッカンに入れて少量の海水を注ぎ配合エサ、または米ぬかを混ぜ合わせて完成。

配合エサと混ぜ合わせる(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

配合エサはグローブライド(旧ダイワ精工)のメガブルーグレというもので本来メジナやグレ狙いの餌ですがアジにも効果があります。こちらも開封すると不思議な甘い香りが漂い、従来のようなコマセ餌の匂いはありません。

メガブルーグレ(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

食わせ餌はオキアミSサイズを1パックで十分です。その他にエサ取り対策としてイカの切り身、通称イカ短を細かく切り針付けすることもあります。

ライフジャケットは必須

最後に重要なのはライフジャケットの装着です。これからの季節は寒くなるので防寒を併せた浮力体が入ったベストタイプのライフジャケットをおすすめします。万が一の事故防止として必ず用意したいアイテムですね。

釣行開始

釣行日は事前に下見を繰り返しアジの姿を確認した小規模漁港に決めました。平日ですがちょい投げやルアー組の釣り人の姿が確認できます。

釣り場の様子(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

先行者のちょい投げ釣り人に話を聞くと「小さいけどサビキでアジ釣れてるよ」と嬉しい一言を貰い、その釣り人のバッカンの中にはアジが10匹近く泳いでいました。

そそくさと道具を運び上記の道具立てを用意し、3投ほどコマセを撒き入れます。コマセを撒いてもすぐに寄るわけでもなければアタリがあるわけでもありません。短くても30分程度は狙う棚にコマセの匂いが行き渡ることを期待して我慢の時間帯です。

本命をキャッチ

この日は若潮の潮回りでしたので干潮差がゆっくりと大潮に向かうため、のんびりしながら海面を眺めていたらシモリウキの1つが下に引き込まれました!

半信半疑でアワセを入れると竿先から魚の小刻みな動きが伝わりました。手元に上げると12cmほどの小アジが釣れてまずは一安心。足元を覗くとコマセがきいてきたのか、アジと思われる魚群が周り始めているようです。

幸先よくアジを仕留めた(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

順調にアジが釣れる

その後も小さいアタリに合わせを入れますがなかなか思う通りに釣れません。棚は宙層を狙いますが、ウキ下が若干ズレているようなのでウキ全体を15cmほど竿先に移動させるとアタリがまた増えて面白いように釣れてきます。

ウキを調整してアジ追加(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

正午までに順調に竿を曲げることができてツ抜けを達成したところで一旦昼休みとし、コマセ餌もなくなりましたので新しく作り直すことにしました。

潮もこの日は正午ピッタリで上げ一杯の潮回りで、ここから19時頃に向けてゆっくりと下げていくようです。

午後からはさらに棚を下げて狙うと型のいいアジが釣れるようになりました。試しにサイズを測ると20cm手前のアジで午前中の小アジサイズとは訳が違います。

つまり夜の食卓に並ぶおかずが増えるわけで、小アジは唐揚げにして型のいいアジは3枚に卸してタタキにしようかと釣りをしながら悩むわけです。こうなると欲深い一面が出てきて、刺身にできるサイズを欲しがるのが釣り人ならではの欲求というものでしょうか(笑)?

良型20cmの個体をキャッチ(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

最終釣果

納竿直前にも20cm級を追加し、合間にサバを3匹、ウミタナゴを1匹追加して本命のアジは13匹、計17匹を手中にすることができました。

その後14時頃に予報通りの南風が強くなり仕掛けの振り込みが難しくなったところで納竿することにしました。

最後に堤防にこぼれたコマセ餌の掃除をしっかりとやらないと漁港を職場にする方々の迷惑となり、最悪の場合釣り禁止となります。楽しんだあとのゴミとコマセ餌の掃除は必須ですね。

当日全体の釣果写真(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

ウキ釣りでアジを釣るのも楽しい

さて、今回は筆者も以前から気になり、初のチャレンジとなった堤防からの延べ竿でシモリウキ仕掛けを利用したアジ釣りをご紹介しました。

最近はワームでのアジングやサビキ仕掛けを利用した釣り方が多いですが、狙う棚とタイミングがしっかり合えば入れ食いも楽しめ、手返しが早いのが一本針のシンプルな釣り方です。

美味しく頂くには、釣れた直後にエラをカットし、クーラーボックスなどに氷と海水を入れてアジを投入してやれば、氷締め状態となり鮮度が保たれます。

小アジはフライや唐揚げにして、型のいいものはタタキやなめろう、さらにお造りにしても楽しめますので、1度挑戦してみてはいかがでしょうか?

手軽で楽しいアジのウキ釣り(提供:TSURINEWSライター・菅野裕基)

<菅野裕基/TSURINEWSライター>

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