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【大相撲】歴代横綱の昇進初場所成績 豊昇龍が30年ぶり新横綱黒星スタート

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イメージ画像,ⒸJ. Henning Buchholz/Shutterstock.com

苦戦が目立つ歴代横綱の昇進初場所

大相撲初場所で2度目の優勝を果たし横綱に昇進した豊昇龍が、新横綱として迎えた春場所初日に敗れた。阿炎に突き出され、あっという間の黒星。1995年初場所初日に敗れた貴乃花以来30年ぶりの新横綱初日黒星だった。

やはり横綱の重圧は大関とは比較にならないのだろうか。ましてや照ノ富士が引退して、いきなりの一人横綱だ。土俵上では常に厳しい表情で相手を睨みつける豊昇龍も、この日はどこか虚ろな表情にも映った。

横綱になれば周囲の扱いが変わり、メディア露出やイベント出演も増える。稽古は十分にできたのか。コンディションは万全なのか。右肘に巻いているサポーターを見ても本調子ではないのかもしれない。

2日目は若隆景を寄り切り初白星を挙げたが、真価を問われるのはこれからだろう。直近で横綱に昇進した稀勢の里と照ノ富士はいずれも横綱初場所で優勝しているものの、歴代の横綱を振り返ると苦戦が目立つ。最近の横綱昇進初場所の成績は下の通りだ。

朝青龍も白鵬も横綱初場所はV逸

引退までに11回の優勝を果たした曙も、横綱初場所は10勝どまり。ライバル・貴乃花は初日に敗れながら13勝して優勝したが、兄・若乃花の横綱初場所は10勝5敗だった。

武蔵丸も12勝しながら賜杯には届かず、25回優勝の朝青龍も10勝5敗、45回優勝の白鵬も11勝4敗だった。モンゴル出身の日馬富士と鶴竜は9勝しか挙げられていない。

プレッシャーやコンディション、当時の上位陣の顔ぶれなど様々な要因はあるにせよ、横綱に上がるほどの実力を持ちながら昇進初場所でいきなり結果を残すことは簡単ではないのだ。

ましてや豊昇龍は2022年初場所から勝ち越しを続けて安定しているとはいえ、最高成績は13勝2敗が1度あるだけ。横綱昇進直前3場所は合計33勝で、最近の横綱では最も少ない勝利数だ。

長らく一人横綱を務めていた照ノ富士が初場所中に引退したため、横綱不在を避けたい思惑からハードルが下がったのではないかとの指摘もあった。そんな声を封じ込めるには結果を残すしかないのだが、逆に負けが込むと批判の声はますます大きくなる。

大横綱・白鵬が引退してから群雄割拠の状況が続く角界。25歳の第74代横綱はプレッシャーをはね返して活躍できるか。試練の春場所の行方に注目だ。

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記事:SPAIA編集部

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