【インタビュー】SKE48『告白心拍数』はとてもダイナミックな、ダンスのSKE48という姿を見せていける楽曲!
-16周年を迎えるタイミングでのリリースにもなるから、今まで見せてきたSKE48とはまた違う、新しい一面を『告白心拍数』で見せたい-
SKE48が、10月2日(水)に通算33枚目のシングル『告白心拍数』を発売した。この楽曲のダンスで見せる片方の手首をもう片方の手で握るポーズをした「脈拍ダンス」も巷で話題を集めている。同楽曲の魅力を、井上瑠夏・坂本真凛・中野愛理・佐藤佳穂・末永桜花・菅原茉椰の6人が伝えてくれた。
──SKE48の最新シングル『告白心拍数』は、どんどん高揚感を増すアップテンポナンバー。瑠夏さん、歌いながらみずからの心拍数も上がっていきます?
井上瑠夏 上がります。『告白心拍数』は疾走感のある曲調に乗せて、「好き」という気持ちを真っ直ぐに伝えた楽曲です。わたしがとくに好きな歌詞が、「一気に上がってしまって キュンとしながら破裂する」の一節。けっこう早口で歌っていますが、一つ一つの歌詞が胸に響きやすいから、そこに注目して聴いていただき、キュンキュン以上にギュンギュンしてほしいです。
── 『告白心拍数』は「脈拍ダンス」も特徴の一つ。愛理さん、パフォーマンスをしながら、みずからの脈拍を測ったりもしているのでしょうか。
中野愛理 パフォーマンス中は夢中になっているから、そこまで気にする余裕はないですけど、普段、血圧を測ることはあっても、脈拍を測ることってないですよね。だから、今まで脈拍を測るのを意識したことは無かったです。
『告白心拍数』は、SKE48にとって久々のダンス曲。1サビ、2サビ、3サビと全部のダンスが異なるように、次々と変化してゆくダンスは見応えがあるし、すごく格好いいと思います。歌詞には、内に秘めている「あなたのことが好き」という思いをストレートな言葉でぶつけています。SKE48の中に、また新しい色を持った楽曲が生まれたなとわたしは感じました。
──佳穂さんは、『告白心拍数』のどの辺に魅力を感じています?
佐藤佳穂 『告白心拍数』のテーマが、「一目惚れ」。相手に一目惚れして心拍数がどんどん上がっていくさまを、疾走感のある曲と、サビに言葉を詰め込んだ歌詞、インパクトの強いダンスを組み合わせて伝えています。『告白心拍数』の歌詞はとくに、みんなにしっかりと伝えたい内容です。ただ、早口で歌うから、たまに口が回らなくなりそうで、ライブではそこだけが心配です。
──『告白心拍数』は疾走感のある曲調に乗せて届ける歌とダンスを魅力にした楽曲だけに、パフォーマンスをしていると心拍数が上がっていく感覚もあります?
佐藤佳穂 ありますね。『告白心拍数』は、次々と早いテンポで振りが変わるように、表現するのがとても難しい楽曲です。いろんな振りが次々と変わっていくから、一瞬でも動きを間違えると、流れを取り戻すのが難しくなりそうなほど。SKE48には、これまでにも『Escape』や『絶対インスピレーション』のようなダンス曲がありましたけど、今までのSKE48のダンス曲とは違った難しさと魅力が今回の『告白心拍数』にはあります。16周年を迎えるタイミングでのリリースにもなるから、今まで見せてきたSKE48とはまた違う新しい一面を私たちがこの曲でお見せします。
愛はしっかり伝えたほうがいいなと、この曲を通して思いました。
──真凛さんも、『告白心拍数』の魅力について教えてください。
坂本真凛 誰かを好きになりドキドキする気持ちや,緊張のあまり心臓がバクバクするときって、人なら誰にもあることだと思います。『告白心拍数』では、人を好きになる気持ちを記した歌詞を振りでも見せています。わたしは、そこに表現の新しさを感じました。疾走感のある曲調の上で絶え間なく踊っているこの曲を通して、(歌詞に共鳴した)自分の中のドキドキした感情をファンの方に伝えられるのがすごく嬉しいです。『告白心拍数』は、踊っていても楽しいなと思える楽曲です。
──パフォーマンスをする前と、終わった後では、心拍数にもかなりの差が生まれます?
坂本真凛 かなり運動量がある曲なので、ちゃんと心拍数を計ったことはないけど、間違いなく上がっていると思います。ちなみに、わたしもさっきから脈拍を探してるんですけど、見つけられなくて(笑)。わたし、けっこうビヒリだし、すぐドキドキするタイプ。そういうときに胸に手を当てると、心臓がバクバクしています(笑)。
──続いては、桜花さんお願いします。
末永桜花 わたしも『告白心拍数』は、アップテンポな楽曲というのが第一印象でした。でも歌詞を読んだときに、とても直接的な表現になっているから、「気持ちを乗せて表現しやすいな」と思いました。もちろん、受け止めた人それぞれに解釈を深めていける楽曲も魅力だし、そういう曲も好きですけど。ストレートな歌詞のほうが、気持ちはノセやすいです。
──とくに胸に響いた歌詞の一節があれば教えてください。
末永桜花 「はっきり言わなくちゃ伝わらない I love you!」のところです。その言葉って、まさに一番ストレートな表現じゃないですか。ファンのみなさんに向けて、たまに「私たちにしっかりと愛を伝えてくれないと、愛が届いているのかわからなくなるよ」と言っているように、愛はしっかり伝えたほうがいいなと、この曲を通して思いました。
──茉椰さん、最初に『告白心拍数』を聴いたとき、どんな風に感じました?
菅原茉椰 初めて楽曲を聴いたときから、「これは筋肉痛になるくらい、久しぶりに踊りをメインにした楽曲になる」と感じました。『好きになっちゃった』『愛のホログラム』に続いて、今回も振り付けをCRE8BOYさんが手がけてくださいました。前2作は、綺麗に魅せる印象が強かったですけど。『告白心拍数』はとてもダイナミックな、ダンスのSKE48という姿を見せていける楽曲に仕上がりました。しかも、私たちの世代でダンスのSKE48の魅力を魅せるのにピッタリの楽曲にもなりました。
──衣装も、パフォーマンスしやすいスタイルになっていますよね。
菅原茉椰 普段はヒラヒラとしたかわいいスカートなどの衣装が多いですけど、SKE48には珍しいパンツスタイルにスニーカーという、まさに「ダンスを踊りますよ」という衣装になっています。普段のレッスンのときはみんなパンツスタイルにスニーカー姿のように、レッスン着に近い感覚になれるといいますか。ステージ上の私たちはかわいさや元気な姿を観てくださる人たちにアピールしていくことが多いんですけど、レッスン場でのメンバーのパフォーマンス姿って、歌やダンスのみへ集中しているからクールで格好いいんです。この衣装を着ていると、そのときと同じ気分になるせいか、いつも以上に格好いい一面を感じられると思います。しかも『告白心拍数』の振りは、ストレートな歌詞に合わせて動きを急にピタッと止めたり、目線もキッと一直線で見つめるなど、力の籠もった振り付けだから、いつも以上に格好良さが増して見えるんじゃないかと思います。わたしも脈拍ダンスをしているとき、脈拍は感じてないです。それには理由があって。つい力強く腕を握ってしまうから、脈の動きがわからなくなるんですよね(笑)。
わたし、緊張するたびに掌に人って書いて、それを食べてます。たぶん1000回以上は書いて食べていると思います(笑)。
──みなさん、心拍数が上がったときの対処法を知っていたら教えてください。
坂本真凛 緊張するたびに掌に人って書いて、それを食べてます。すごく王道な対処法ですけど。それを小学1年生のときに教えてもらってから、今も、緊張するたびにずっと人の文字を食べ続けています。たぶん、1000回以上は書いて食べていると思います(笑)。
──それ、よく聞く方法ですよね。実際、効果ってどうなんですか?
坂本真凛 ライブ前に緊張するたび気が済むまで人の字を食べてステージに上がっているから、気持ちの面での効果は出ているなと思います。
佐藤佳穂 わたしは、緊張しだすとそのことばかりを意識してしまうから、緊張する意識を忘れるために身体をつねったりもします。学生時代に吹奏楽部に所属していたのでその頃から、大会のたびに緊張すれば、その緊張を紛らわせようと太股をつねって誤魔化してきたように、意外と効果があると思います。さすがに今は、そこまで強い緊張を覚えることはなくなりましたけど…。それでも、わたしがリーダーになって初めてTeam Eの公演を行ったときの本番前は、信じられないくらい緊張してしまい、その緊張を誤魔化すために壁に頭をぶつけていたことを思い出しました(笑)。
坂本真凛 (ボソッと)痛そう…。
──瑠夏さん、心拍数の上がる瞬間ってどんなときがあります?
井上瑠夏 わたしも公演前は緊張します。だから本番前は、よく側にいるメンバーに背中を叩いてもらいながら対処しています。わたしも『告白心拍数』に出てくる主人公の子と同じように、言葉よりも先に身体に緊張の反応が出るから、背中を叩いて気を紛らわせています。
佐藤佳穂 SKE48のメンバーって、意外と背中を叩き合って緊張を紛らわせたり、気合を入れるメンバーが多いよね。
井上瑠夏 わたしなんか、あえて「強く叩いて」とお願いをしてしまうくらい (笑)。
中野愛理 わたしもライブ前に緊張はしますけど、あえて何もせず、変に考え込まないようにしながら、平常心を保ったうえで本番へ挑んでいます。
開演前までは80だった心拍数が、ライブをやっていく中で少しずつ上がりだし、ダンスブロックのときに心拍数が200くらいまで上がっていました。
──愛理さん、普段の生活でも、そんな心拍数の上がることはない人?
中野愛理 急に驚いたり、怖いものを見ると心拍数は上がります。わたしは虫が苦手だから、虫を見ると心拍数が上がるんですけど。でも、表向きは上がってないようにしています。よく人には「あまり緊張してないよね」と言われますけど、じつは平静を装っていたりもします(笑)。たとえ緊張していても、「緊張してない」とよく自分に言い聞かせてもいます。
末永桜花 わたしは、昨年開催したソロライブで身体に心拍計を付け、ライブ中の心拍数をモニターにリアルに映し出すライブをやりました。開演前までは80だった心拍数が、ライブをやっていく中で少しずつ上がりだし、ダンスブロックのときには心拍数が200くらいまで上がってたらしく、ファンの方々に、後で「激しく踊っているときは、あんなにも心拍数が上がっていくんだ」と言われ、自分でも驚いたことがありました。確かに激しく踊っているときは、心臓がドクドク鳴っているのを感じていますけど。数値にすると、まさかそんなにも上がっているとは驚きでした。
──みなさん、1ステージを終えると、だいぶ心拍数が上がっているんでしょうね。
末永桜花 1ステージを終えると、心拍数はすごく上がっているんだろうなとは思います。とくにSKE48はたくさん踊る楽曲が多いから、いろんなアイドルグループさんの中でも、だいぶ心拍数を上げているほうじゃないかと思います。
菅原茉椰 わたしは今、めちゃめちゃ心拍数が上がっています。というのも、取材で一列に並んで座っていると、大体時計回りで発言していくことが多いじゃないですか。そうなると、今日のようにわたしが最後のポジションの場合、「最後に何かいいことを言わなきゃ」「他の人とかぶらないように違うことを言うようにしよう」と考えるから、ずーっと心臓がバクバクし、自然と心拍数が上がっていきます。
──考えていた言葉を先に言われたときは、どうしてます?
菅原茉椰 ふたたび、頭をフル回転してめっちゃ考えます(笑)。たとえ同じような内容だとしても、あたかも違うことを言ってるように見せるとか。みんなの発言をいい感じで繋ぎ合わせてシメたり。人数が多いときは、たまにメンバーの発言を忘れてしまうこともあるんですね。そういうときは、めちゃめちゃ焦ります。発言の順番が最後のときは、いつも頭をフル回転させています。
──逆に、最初になったときはどうなんですか?
菅原茉椰 そのときも緊張します。そのときは、「自分が発言をしすぎて、他のメンバーの言うことがなくなったらどうしよう」という心配で(笑)。せっかくの取材ですから、みんなインパクトのある発言を残したほうがいいしゃないですか。だから取材のときは、いつも頭の中でいろんな考えを巡らせています。
『告白心拍数』は、「繰り返される日々の中、徐々に成長してゆく私たちの姿を映し出したMV」です。
──『告白心拍数』のMVは、一つの部屋を舞台にした物語になっていると聞きました。茉椰さん、このMVの見どころについて教えてください。
菅原茉椰 あっ、逆振りしてきましたね(笑)。簡潔に言葉にするなら、「繰り返される日々の中、徐々に成長してゆく私たちの姿を映し出したMV」です。今回のMVを撮る前に、振り入れのレッスンをしました。今回のダンスは細かいうえにダイナミック。しかも、本番まで2日間しかレッスン期間がなかったから、上手くいかなくて心が折れそうになっているメンバーもいました。でも、本番当日にはみんなしっかり仕上げて来るところが、SKE48のメンバーらしさですよね。まさに「繰り返される日々の中、徐々に成長してゆく私たちの姿を映し出したMV」の通り、本当に一瞬でこんなにもみんな成長していくんだと感じれば、その成長ぶりを投影したMVにもなりました。
── 『告白心拍数』はフォーメーションが次々と変わっていく楽曲。それを短期間で覚えるのはめちゃめちゃ大変ですよね。
末永桜花 振り入れから撮影までの期間がとても短かったし、今回は事前に振りの映像を渡されるのではなく、振り入れの初日が本当に初見になっていたから、選抜メンバーに入ってまだ歴の浅いメンバーたちがとても苦戦していたのは、私たちも側にいながら感じていたことでした。わたし自身も、久しぶりに大変な振り入れをしているなと実感していたし、「これこそが、SKE48のシングル表題曲のMV撮影のための振り入れだな」とも感じていました。たとえレッスンは短期間でも、本番の日までにみんなしっかり覚えれば、撮影中はバキバキに踊っていたように、そこもダンスのSKE48らしさ。それを、このMVでしっかり伝えたいです。
──MVの中では、メンバーがどんどん成長してゆくさまを追いかけているんですよね。
末永桜花 メンバーどうしの団結力が徐々に深まっていくストーリーになっています。同じシーンを繰り返しているように見せて、その中で少しずつ変化してゆくさまが、MVでは見どころになっています。
──先に完璧さを身につけたうえで、MVの中では、だんだん上手くなってゆくさまを見せていく。それを表現するのはけっして簡単ではないなとも想像します。
坂本真凛 最初はみんな気持ちがバラバラの中、だんだん結束力が高まっていき、最後にみんなで一つになって踊るというMVなんですけど。『告白心拍数』の振りがとにかく難しくて、レッスン期間中上手くできず、自分の思う通りに出来ない経験もしてきました。『告白心拍数』のMVでは、実際に自分たちが経験してきたことを思い返しながら、それを成長してゆく姿へ重ね合わせて表現したので、見てくれる人たちはそこも楽しんでほしいなと思います。成長してゆく過程の中でも、メンバーどうしで喧嘩をする場面が出てくるなど普段だったら無いことへの挑戦もしたので、そこにも注目してください。
佐藤佳穂 その喧嘩している場面を演じているのが、わたしと真凛ちゃん(笑)。普段、喧嘩することはないから、2人でどういう風に動いたら喧嘩しているように見えるのか。そこを研究しながら演じたので、ぜひ見てください。他にもイントロの部分で、仲間に「一緒にやろうよ」と呼びかける場面が出てきます。そこの動きも、「どうしたら、呼びかけているように伝わるのか」をCRE8BOYさんにアドバイスをいただいたうえでパフォーマンスをしたから、そんな動きにも注目してください。
──『告白心拍数』は、一目惚れがテーマにもなっています。愛理さん、一目惚れする瞬間って、どんなときがあります?
中野愛理 洋服に一目惚れすることが多いです。通販で服をいろいろと見ているのですが、ちょっと気になった服を店舗に行って実際に目の前で見ると、一目惚れのように「めっちゃかわいい」となって購入することはよくあります。
──改めて楽曲の魅力も伝えてください。
中野愛理 『告白心拍数』は、ストレートな歌詞がすごく印象に残ると思うんですけど。主人公が相手にいろんなことをして、恋の脈を感じさせようとする。そんな強引な主人公の心情も歌詞から読み取ってください。
──最後に瑠夏さんにも、「一目惚れする瞬間」と「楽曲の魅力」を語っていただいても良いですか?
井上瑠夏 わたしは、かわいいアイドルさんが好きなんですけど。「かわいい!!」と思ったら、すぐに一目惚れしちゃいます。お洋服も、よくマネキンに着せている姿を見て一瞬で惚れ込み、一式買ってしまうように、一目惚れしての購入は多いです。
『告白心拍数』ですが、MVの中でのテーマが「日々の繰り返しの中での成長」。誰だって上手くいかない日もあれば、上手くいく日もある。悲しい日もあれば、喜びを覚える日だってある。人は、そういう経験を繰り返しながら成長していきます。それがメンバーの日常だし、いろんな人にも当てはまる日常だとわたしは思っています。そうやって成長していくメンバーの日々の姿をMVには映しました。メンバーたちのひたむきな姿を見て、自分の日常と重ねあわせ、「自分も頑張ろう」と思ってくれたら。そういう私たちの思いが、楽曲とMVの両方から伝わったら嬉しいです。ぜひ、2つあわせて楽しんでください。
TEXT:長澤智典
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