LE VELVETSの日野さんが本社来訪 クリスマスの日に17回目の「きずな音楽祭」
日本で初めてのクリスマスミサ(1552=天文21年)がここ山口で執り行われたとの史実を地域のブランド力向上やにぎわいにつなげようと、「日本のクリスマスは山口から」(日クリ)事業は1997年の初開催以来約30年、地域の人たちの手により続けられてきた。「日本のクリスマスは山口から実行委員会」(岡部達矢委員長)は、今年も「12月、山口市はクリスマス市になる。」と宣言。趣旨に賛同する数々の催しが、12月の山口市を舞台に繰り広げられる。
今年で17回目を迎える「山口きずな音楽祭」もその一つ。「大内義隆とフランシスコ・サビエルのような、寛容で『きずな』を大切にする志を、音楽を通じて次世代に伝えよう」と、「亀渕友香&VOJAゴスペルライブ」として、2008年に始まった。2014年の第6回以降は、男性ボーカルグループ「LE VELVETS(ル ヴェルヴェッツ)」が毎年(コロナ禍の2020年を除く)ステージに立っており、今年は12月25日(木)午後6時半から、山口市民会館(山口市中央2)で開かれる。
同グループからは、佐賀龍彦が病気療養のため昨年9月末に脱退。今年から、佐藤隆紀(テノール)、日野真一郎(テノール)、宮原浩暢(バリトン)の3人で活動している。全員が身長180センチ以上かつ音楽大卒の実力派。音楽評論家で作詞家の湯川れい子さんが命名したグループ名は、上質でなめらかな生地「Velvet」(ヴェルヴェット)に由来しており、クラシックはもちろん、ロック、ポップス、ジャズ、果ては民謡に至るまで、さまざまなジャンルを自在に表現。舞台やミュージカルなど、メンバーそれぞれがソロでも活躍中だ。先日、メンバーの日野さんが、音楽祭のPRにサンデー山口を訪れた。
”新生”LE VELVETSは、10月13日の大阪で始まった初ツアーを日野さんの故郷・北九州市で11月4日に終えたばかり。今回で11回目のステージに立つ山口を、「以前からドライブやツーリングでたびたび訪れてもいたが、空が広くて自然にあふれ、人も温かく、『第二の故郷』と感じている」と日野さん。今年からの活動について「これまで歌ってきた楽曲も、3人バージョンだと違った雰囲気で届けられる。3人でしかできないような曲にも挑戦しているので、また新しいハーモニーが聞けると思う」と話す。さらに「きずな音楽祭を迎えないと、気分的に1年を締めくくれない」とも。当日は、20曲ほどが披露される。
前売り券は、一般6000円、学生(小中高生)3000円で、山口市文化振興財団チケットインフォメーション(YCAM内、TEL083-920-6111)か、チケットぴあもしくはローソンチケットで購入できる。当日券は各500円高。託児サービス(有料)は、同インフォメーションへの申し込みが12月18日(木)までに必要だ。
そして、同音楽祭の大きな特徴が、「クリスマス市民クワイア(合唱団員)」との共演。今年は、日クリのテーマ曲「きずな」、日野さんが作詞作曲した「四季~花見鳥」、「Happy X’mas」の3曲を合唱する。日野さんは「毎年、クワイアの皆さんとの合唱は心が温まる。クリスマスソング、日クリテーマ曲『きずな』、そして自分の作った曲をステージで一緒に披露し、特別なクリスマスに」と、クワイアへの参加を呼び掛ける。練習は、11月21日(金)と12月19日(金)の2回、山口市民会館で開催。午後2時からの当日リハーサルもある。誰でも参加可能で、参加費(楽譜・鑑賞チケット込)は大人6000円、大学生以下3000円。申し込み・詳細は、ウェブサイト(http://www.kizunaxkizuna.com/)で。