巨人の通算本塁打数ランキング 岡本和真は歴代8位、坂本勇人は7位
通算233本塁打の岡本和真
2024年は27本塁打を放ったもののタイトルは逃した巨人・岡本和真。7年連続30発もクリアできなかったが、通算233本塁打まで伸ばした。多くのスラッガーを輩出してきた巨人の球団史上でも歴代8位となっている。
巨人の通算本塁打ランキングを見ると、そうそうたる面々が名を連ねている。歴代20傑は下表の通りだ。
王貞治の868本は塗り替えられることはないだろう。本塁打王に15回輝いた「世界の王」は、本塁打を1本打つまでにかかる打数を示すAB/HRも断トツの10.66。驚異的な本塁打ペースを長年キープしていたからこそ成し遂げられた不滅の金字塔だ。
岡本の通算200号は松井秀喜を上回るハイペース
2位以下は444本の長嶋茂雄、406本の阿部慎之助、382本の原辰徳、332本の松井秀喜、321本の高橋由伸と続き、現役では最多の坂本勇人が295本で7位につけている。
岡本も今の量産ペースは歴代の大打者と比べても遜色ないため、順調にいけばさらに浮上するだろう。
2023年9月17日のヤクルト戦で放った通算200本塁打は、史上6位の年少記録となる27歳2カ月での達成。837試合での到達は球団では原辰徳に次ぐ史上2位のスピード記録だった。岡本は入団3年目までは通算35試合しか出場していなかったため、年少記録では及ばなかった松井秀喜を試合数(841試合)では4試合上回った。
巨人の歴代本塁打数20傑を、1本塁打を打つまでにかかる打数を表す指標「AB/HR」で並び変えてみると、岡本は15.81で歴代6位。約16打数に1本のペースで、王、松井、清原和博、アレックス・ラミレス、原辰徳に次ぐ高い数値となっている。長嶋茂雄も阿部慎之助も高橋由伸も上回るペースだ。
高卒1年目から11本塁打を放った松井でさえ、初めて40本塁打をマークしたのは7年目(42本)、50本塁打は10年目だった。2024年でプロ10年目、レギュラーをつかんで7年目の岡本もまだまだ伸びしろはあるはずで、巨人にいる限り歴代のランキングを駆け上がっていくのは間違いない。
最短で2026年に海外FA権を取得する見込みだが、裏を返せば本人がメジャー挑戦を希望してもポスティングを認められない限り巨人でプレーする。メジャー挑戦の噂がつきまとうのはスターの宿命。2025年も巨人でプレーすれば通算250本塁打がひとつの節目だろう。坂本の通算300本塁打とともに、早期の達成が期待される。
丸佳浩は歴代20位にリーチ
9位以下は194本の柴田勲、185本の清原和博、181本の川上哲治、171本の中畑清、同じく171本のクロマティ、157本の二岡智宏、149本の吉村禎章、148本のラミレスと続いており、現役の長野久義は143本で歴代17位だ(広島時代も合わせると163本)。
139本で18位の高田繁、138本で19位の小笠原道大、137本で20位の青田昇に次いで、丸佳浩が136本で21位に浮上。来季の20傑入りは間違いなさそうだ。
巨人で10年、メジャーで10年プレーした松井は日米通算では507本塁打、AB/HRは17.78だった。岡本はこれからどんな成績を残すのか。巨人軍不動の4番がかけるアーチはファンの夢も乗せている。
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記事:SPAIA編集部