いざ“東のサウナの聖地”へ! 静岡県『サウナしきじ』で奇跡の天然地下水と究極の薬草サウナにふける
サウナに行ってみたいけど、どこに行けばいい? そんなときは“聖地”と呼ばれる場所が間違いなし。初心者からベテランサウナーまでを魅了する、静岡県静岡市の『サウナしきじ』へ。
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意外に控えめ? サウナー憧れの地の佇まいに驚き
サウナーの聖地『しきじ』。今回、筆者は初の巡礼だ。静岡駅から車で10分少々。まずは控えめな佇まいに驚いた。
「一瞬、え、ここ?って思うでしょ」と笑うのは、本日案内してもらう笹野美紀恵さん。『しきじ』の娘さんで、全国のサウナをプロデュースするカリスマ(すっぴん美肌だ)。
笹野さん
サウナの前に歯磨きをすると、爽快さが倍増。
浴場の洗い場にある大きな歯磨き粉を使ってね。
極上タイムへのカギは念入りな「下準備」から
笹野さんのおすすめは、サウナ前の歯磨き。「するとしないとじゃ爽快感が段違い」。洗い場で体を洗い、歯を磨く。さっぱり、スイッチが入った。
続いて湯に浸かる「湯通し」をし、いったん薬草サウナへ。
多様なハーブの芳しい湯気が全身を包む。魅惑の小宇宙だが、最初は3分だけ? 「モクモクに包まれ毛穴が開いたところで、もう一度体を本洗いしましょう」と笹野さん。
なるほど! ここまでは体のお清め、「下準備」だ。
笹野さん
薬草は当帰(とうき)といった温める働きのものに、薄荷(はっか)や
三白草(さんぱくそう)などを加えた独自の配合。純度の高い韓国産の
薬草と国産ヨモギなど、13種以上を使っています。
薬草の香りに癒やされ、体の奥から汗を流す
いよいよ本番、2度目の薬草サウナでは、深く座り目を閉じた。
スピーカーから流れる『徹子の部屋』に耳を傾けていると、シュ~という静かな音とともに足元が熱くなった。オートロウリュだ。湯気は少ないが、絶妙な湿度に全身が潤う。
温度計を見ると60度弱と、決して高くはないが“笹野流呼吸法”を試すと、体じゅうの細胞が目覚めたように、全身から汗が噴き出してきた。ああ、たまらない~。
笹野さん
“笹野流呼吸法”
ゆっくりと息を吸い、吐くときに肋骨を近づけるように
深呼吸してみて。あぐらをかいても○。
笹野さん
薬草風呂は整腸作用、腎臓の排泄機能の改善、
肌の老化予防などが期待できます。
天然水の水風呂にドボン! 至福のととのいタイム
笹野さん
水風呂は、唯一無二といわれる奇跡の天然水。
両手をバンザイして入ると楽ちん!
続いていよいよ、お待ちかねの聖地名物・天然水の水風呂へ。
笹野さんいわく「出そうと思っても出せない最高天然水」。浸かった瞬間、体が浮かんだような快感が。注ぎ口から水を飲む。ほのかに甘い天然水が全身に染みわたる。冷たいタオルをかぶり、ととのい完了。最高だ……。
笹野さん
目から入る情報で私たちの脳はいつも大忙し。
目を休めると心身ともにととのいますよ。
冒頭からの最高ループを、半日間続けたら、どんどん体は軽くなり、肌が明るくなった。生き返った。
笹野さんによると「サウナは出すことよりも、入れること。大切なことは経皮吸収。うちはオーガニックの新鮮な薬草と、大自然の天然水なので、肌からも口からも体によいものだけを取り入れられるんです」。
これが聖地たるゆえんだ。
サ飯も休憩室も見逃せない!
それから、もう一つ。
昭和レトロな休憩室がスバラシイ。ストレッチをしたりご飯を食べたり、座布団を並べてマンガを読んだり。
サウナとごろごろタイムを繰り返していると、「お姉さんの館内着濡れてますよ。いま、替わりを持ってきますね」とスタッフのやさしい声。
これぞ、実家感。誰もが帰ってきたくなる生地のような聖地。
笹野さん
イチオシは、本場焼肉屋さん仕込みの「冷麺」!
天然水で炊くご飯や味噌汁もおいしいよ~。
サウナしきじ
住所:静岡県静岡市駿河区敷地2-25-1/営業時間:サウナ24時間、食事処は10:00~22:00LO/定休日:無/アクセス:東海道新幹線静岡駅南口から石田街道沿いに車で約15分(約4kmほど)、静岡市内バスで登呂コープタウン行き「登呂コープタウン」下車、徒歩3分
取材・文=さくらいよしえ 撮影=yOU(河﨑夕子)
旅の手帖2023年12月号より
※撮影のためにバスタオルを着用しています。