「地域のシンボル生城山を観光地化しよう」地元愛あふれる住民たちが活動中【東広島】
地域のシンボル「生城山(おうぎやま)」の観光地化に向けて
地域のシンボルとして親しまれている東広島市志和町の生城山(標高485㍍)を観光地化しようと生城山観光地化計画実行委員会(金原寿弘委員長)が2024年10月に立ち上がりました。
約10年前から東志和住民自治協議会が細々と活動していましたが、地元の魅力を次世代に伝えたい、人が集まり、にぎわいのある場所にしたいと地元愛から、西志和、志和堀の協議会、志和財産区(地権者)も加わり、東広島市郷土史研究会や東広島ウオーキング協会が協力し、30人で本格的に活動をスタート。
登山コースは、頂上の生城山城跡を中心に、光源寺(ゴルフ場横経由)、志和西、志和堀、光源寺(直帰)の4つがあり、いずれも登山慣れした人なら所要時間は1時間程度。毎年5月には、志和小学校4年の児童が志和西コースを登山しているそうです。
同委員会は「安全・安心な登山道づくり」のために、各コースの登山道の整備、標識・案内板などの看板づくり、雑木林伐採、倒木除去、草刈りなどをしています。費用は、各協議会の予算、企業からの協賛、市の補助金などを活用して活動しています。
山頂目指して出発進行!
同実行委員会の金原寿雄事務局長に案内していただき、2㌔㍍強の光源寺(ゴルフ場横経由)コースを登ってきました!
光源寺から出発。しばらく登ると水の流れる音が聞こえ、左手に権現滝が・・癒やされます。少し行くと「金玉水(きんぎょくすい)」の石碑があります。昔は名水が湧き出ていたようですね。
ゴルフ場の貯水池を過ぎると、生城山観光案内図と登山口があります。舗装道路からいよいよ山道に入り、木々の間を登っていきます。途中「急勾配注意」の看板がありました。急坂には補助ロープや擬木階段があり、とっても助かります。分かりやすい案内板が数カ所に設置され、同委員会の皆さんの活動に感謝です。
生城山頂上近くには「亀岩 振り返ってください」とあり、振り返ってみると・・「亀さんだ!」と思わず声が出てしまいました。
「頂上」の看板が見え、山頂に到着!!志和町全体が見渡せます~!特に志和西、志和堀方面の町並みや自然が一望できます。頂上付近の木を伐採、草刈りも行われ、広々とした頂上になっています。
山頂には、登山記念ボックスが設置してあり、必要事項を記入してピンクのポストに投函すると抽選で志和町の特産品が当たるプレゼント企画も実施されています。
しばらく心地よい風に当たりながら町並みを眺めました。復路は光源寺(直帰)コースを下ります。まあまあの急坂が続き、そこを過ぎると歩きやすい下り坂。光源寺近くにはもみじの木がありました。桜や紅葉シーズンにはまた別な景色が見れそうです。
今後について
今後2年で委員会として主な活動を完了予定。今年中に山頂に志和西、志和堀方面の展望パネルを設置。また志和東方面の景観をよくするために伐採を行い、来年には山頂に志和東の展望パネルを設置予定とのこと。
地元の良さを改めて実感いただくため、10年以上前から実施している地元の皆さんとの年2回(春・秋)の登山を継続。合わせて、生城山を広く認知いただくためマップを作成し、7月頃から広島市内の公民館、駅などに配布するそうです。金原事務局長は「生城山登山者が増える活動、安心・安全な登山道整備を進めていきたい」と意気込んでいました。(𦚰)
プレスネット編集部